アウディが新型「A3セダン」を発表 コックピットや操作系のデジタル化を推進
2020.04.24 自動車ニュース![]() |
独アウディは2020年4月21日(現地時間)、2代目となる新型「A3セダン」を公開した。欧州では同年4月末から受注を開始し、納車は同年夏にスタート。価格はエントリーレベルのガソリンエンジン搭載車で2万7700ユーロからとなる。
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初代モデルは「A3」シリーズ初のセダンとして、2013年3月27日にドイツで発表された。日本への導入は2014年1月14日で、高性能モデル「S3セダン」もラインナップされている。
今回発表の新型A3セダンは、先にフルモデルチェンジされた「A3スポーツバック」に続くもの。両者はフォルクスワーゲングループの横置きエンジン用モジュラープラットフォーム「MQB」をはじめ、多くのパートを共用している。
欧州仕様のボディーサイズは、先代モデル比で全長が40mm延長され4.5mとなり、全幅は20mm拡大され1.82mに、全高は10mm高くなって1.43mとなった。ボディー外寸の拡大と運転席のポジションを下げたことにより、フロントヘッドルームは20mm増加。エルボールームも広くなっているという。2.64mのホイールベースに変更はなく、荷室容量は425リッターと、こちらも先代モデルと変わらない。
エクステリアではクーペを連想させるルーフラインや大型のシングルフレームグリルを採用。最新のアウディ車に共通するデザインで構築されている。デザインの変更に伴いエアロダイナミクスを見直した結果、最高出力150PSを発生する2リッターTDIエンジン搭載車では先代モデルよりもCd値が0.04改善され、0.25に抑えられた。シングルフレームグリルの奥に設置された2つのルーバーモジュールを備えた電子制御式エアインテークも、Cd値の改善に貢献する最新デバイスであるとアナウンスされている。
ヘッドランプにマトリクスLEDテクノロジーが採用された最上位モデルでは、新デザインのデジタルデイタイムランニングライトが組み込まれている。このデイタイムランニングライトは3個ずつ5段に並べられた合計15個のLEDをそれぞれ個別に作動させることで、独自のライトシグネチャーを生み出すという。
インテリアについてはインストゥルメントパネルが水平基調のデザインでリニューアルされ、ドライバーに向かってわずかに傾斜している。ベースモデルにも10.25インチのデジタルメーターが装備され、オプションの「アウディバーチャルコックピットプラス」を選択すると、ディスプレイサイズは12.3インチに拡大される。メーターにはデザインの異なる3パターンが用意されており、これらを任意に切り替えられるほか、エンジン回転数と速度を赤いバーグラフで表示することも可能だ。
ダッシュボードの中央部分には10.1インチのタッチ式ディスプレイを標準装備。直感的な操作が可能であるほか、手書き文字検出機能や日常会話に対応したボイスコントロールシステム(オプションでクラウド機能も利用可能)も備わっている。
インフォテインメントシステム「MMIナビゲーションプラス」は、第3世代に進化。先代モデルの10倍という処理能力を誇り、通信機能もLTEアドバンスト規格に対応すると同時に、乗員のスマートフォンなどをインターネットに接続するWi-Fiホットスポット機能を備えている。MMIナビゲーションプラスは、オンライン交通情報やニュースに加え、写真、店舗の営業時間、POI(ポイント・オブ・インタレスト)に関するユーザーレビューなどの追加情報を含む「アウディコネクトサービス」を全車で利用できる。Apple CarPlay、Android Autoなどといった携帯端末との連携機能にも対応している。
搭載されるパワーユニットは、「35 TFSI」と呼ばれる最高出力150PSの1.5リッター直4ターボエンジンと、「35 TDI」と呼ばれる同150PSの2リッターディーゼルターボエンジンで、前者は新開発された6段MTおよび7段デュアルクラッチ式AT「Sトロニック」と、後者は7段Sトロニックのみと組み合わされる。
サスペンションには標準仕様やスポーツサスペンションのほかに、電子制御式ダンパーを備えたものが用意されている。電子制御式ダンパー装着車は「アウディドライブセレクトダイナミックハンドリングシステム」と連動。スポーティーな走りのほか、快適性や効率を重視した走りなど、目的別に走行設定を切り替えることができる。
日本への導入予定については明らかにされていない。
(webCG)
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