ポルシェ911 GT3 RS(前編)

2020.10.11 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 webCGプレミアム会員向けの新企画がスタート! SUPER GTで3年連続+全日本ジムカーナ選手権で19回のシリーズチャンピオンを獲得するなど、輝かしい実績を誇るレーシングドライバー山野哲也が、箱根のワインディングロードで市販車に乗り、その印象を語る。記念すべき第1回の試乗車は「ポルシェ911 GT3 RS」。
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究極のバランス

究極のスポーツモデルともいえるレースカーを操って勝負を競うレーシングドライバー。なにはともあれ「タイムがすべて!」の世界に生きるモータースポーツの選手は、市販の高性能スポーツカーに乗ると、どう感じるのか?

繊細かつ“超”正確なドライビングで日本のジムカーナ界を席巻し、ツーリングカーレースでも活躍。SUPER GTでは2004年から3年続けてチャンピオンに輝くという、素晴らしい実績を残した山野哲也が、現代のスーパースポーツに試乗する。

今回ステアリングホイールを握ったのは、「スポーツカーのドン」というべきポルシェ911。そのエッセンスを凝縮したハイパフォーマンス版、GT3 RSである。リアエンジン・リアドライブ(RR)という独特のエンジンレイアウトを採るジャーマンスポーツを駆って、山野哲也が気づいたこととは!?

ポルシェ911 GT3 RSは、いまや旧型となったタイプ991の最終進化形といっていい。各部の空力を見直したアグレッシブなスタイルに、最高出力520PSにまで強化された4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載する。ボディーや諸装備を簡素にして軽量化。リアシートは取り外され、代わりにチタン製のロールケージが組まれる。車内側のドアオープナーは、“お約束”通りストラップ化されている。

その姿から「さぞやガチガチな乗り心地……」と想像されるが、試乗を終えてスペシャルな911から降りてきた山野哲也は開口一番、「足まわりの『しなやかさ』はさすがですね」と、意外なコメント。「『スパルタンさ』との究極のバランスといっていいんじゃないでしょうか」

 
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