アストンマーティン・ヴァンテージ ロードスター(前編)
2020.12.10 谷口信輝の新車試乗 新型「アストンマーティン・ヴァンテージ」に、オープントップバージョンの「ロードスター」が登場。歴史あるブランドが手がけた最新オープンスポーツカーの走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価する?荒いともいえる……が!
今回、われらが谷口信輝に試乗してもらったのは、アストンマーティンがつくるヴァンテージ ロードスターである。最新世代のヴァンテージは「DB11」と同じアルミニウムボンデッド工法を採用し、軽量化と高剛性化を両立したオープン2シーター。エンジンはおなじみのメルセデスAMG製4リッターV8ツインターボで、ZF製8ATはトランスアクスル方式でリアに搭載される。価格はクーペ(8ATモデル)の2138万4000円に対してロードスターは2159万9000円だ。
試乗を終えた谷口に、早速その印象を尋ねてみた。
「いやあ、このクルマ、楽しいですよ」
おお、最初からなかなかストレートなコメントではないか。
「例えばレクサスの『LC500』はとてもよく洗練されているけれど、ヴァンテージはその対極で、洗練度は足りないかもしれないものの、楽しさの度合いがものすごく強い。サスペンションにしても、ヴァンテージはまあまあよく動くし、動くスピードも速いから落ち着きがないともいえるけれど、同じスピードで走っていたらこのほうが刺激が強くて楽しい。『オー、いまオレは走っているぜー!』みたいな印象が、すごく強くて、それがドライビングプレジャーに直結しているような気がするんです」
うーむ、谷口の言いたいことはなんとなくわかるような気もする。
「乗り始めた直後はね、足まわりの動きがわりと大きいから、ちょっと心配になっちゃうかもしれないけれど、クルマを信じてアクセルを踏んだりステアリングを切り増したりしていくと、タイヤのグリップ限界がめちゃくちゃ高いことに気づくと思うんですよ。だから、アクセル踏んでも踏ん張ってくれるし、ハンドル切ったら切った分だけ曲がってくれる。正直、クルマのローリングとかピッチングの動きは大きめだし、路面によっては跳ねることもあるから、クルマとしては荒いとも表現できるけれど、そのいっぽうでドライビングプレジャーも確実にあるように思います」
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