アストンマーティンDBX(後編)
2021.01.28 谷口信輝の新車試乗 「これはすごいクルマです」。さまざまな高性能SUVに試乗してきた谷口信輝が、アストンマーティン初のSUV「DBX」を高く評価するのはなぜか? 決め手となる走りの特性についてリポートする。こんなSUVはなかなかない
アストンマーティンDBXを箱根のワインディングロードで試乗して、「あまり個性が感じられない」と語った谷口信輝。しかし、ドライビングモードをそれまでの「GT」から「スポーツ」に変えると、その印象はにわかにポジティブなものに変わっていったのである。
「ダンパーの設定もだいぶ変わりましたね。僕は、このくらい引き締まっているほうが好きかも。さっきはちょっと“フネフネ”していましたよね」
GTモードは快適性重視の設定だから、ワインディングロードを攻めたときにややヤワな印象をもたらすのは仕方ないところ。いずれにしても、谷口はスポーツモードのほうがお好みだったようだ。
「うん、僕はこっちのほうが好きですね」
スポーツモードについて最初にそう言っていた谷口は、ペースを上げて走っているうちにDBXの印象がどんどん変わっていったようだ。
「へー、GTモードがいまいちだっただけで、スポーツモードは全然いいですね」
そう語った谷口は、「いやあ、これだけコーナーをちゃんと走れるSUVはなかなかないでしょ。ステアリングを切れば切っただけ曲がっていくし、メチャクチャ気持ちいい」と、感動をあらわにしたのである。
DBXのコーナリングに気をよくした谷口はさらにペースを上げていき、ついにはコーナリングスピードが限界に近づいてきた。
「ああ、スポーツモードだと結構、電子デバイスが介入してきますね。じゃあ、スポーツ+モードにしてみましょうか」
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