ルノー・ルーテシア インテンス(前編)
2021.02.04 谷口信輝の新車試乗 フルモデルチェンジした「ルノー・ルーテシア」に谷口信輝が試乗。この新型を、ごくフツーのファミリーカーと侮るなかれ。走りのプロも、その仕上がりには大いに感心したようだ。思わず「ウフフフ」
この連載で出会って以来、すっかりルノーの「R.S.モデル」のトリコになってしまった谷口信輝。ただし、今回試乗してもらうのはR.S.でもなんでもない、“素”のルノー・ルーテシアである。
新型ルーテシアには発売時点で「ゼン」「インテンス」「インテンス テックパック」の3グレードが用意されているが、先進運転支援システムの装備レベルに差があるくらいで、どれも最高出力131PSの1.3リッターエンジンと7段DCTを組み合わせたヨーロッパではごくフツーのファミリーカーにすぎない。ちなみに、従来型の4代目ルーテシアはヨーロッパのBセグメントで最も販売台数が多かったモデルだったとか。つまり、ごくごくフツーの人が普段遣いするために誕生したコンパクトカーが、このルーテシアなのである。
なお、今回は装備充実の中間グレード、インテンスを箱根のワインディングロードに持ち込んだ。
試乗を開始して間もなく、コーナーに差しかかった谷口の口から「ウフフフ」という声が漏れた。いったい、どうしたのだろうか?
「いや、あのー、やっぱりルノーってメチャクチャ曲がりますね。なんの不安もありませんよ。前輪駆動なのにフロントがしっかり入っていくし、それにリアもちゃんとバランスしてくっついていく。すごいなあ」
繰り返しになるが、谷口が操っているのは装備が豪華なだけで、スペック的にはあくまでもベーシックなグレードである。
「これ、エンジンは何リッターですか?」
その問いかけに1.3リッターであると答えると、「ああ、そうですか。このエンジン、すっごく出足がいいですね。さすがに、そのあとの伸びみたいな部分はそれほどでもないけれど、走りだしの瞬発力はとても気持ちいい。街なかで走らせてもすごくいいでしょうね。ほら、こうやって停車状態から発進しても、かなりパワーが出ているでしょ? 車速域の低いところのレスポンスが、すごく気持ちいいですよね」
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