ボルボが新型EV「C40リチャージ」の日本導入を発表 2030年に販売モデルすべてを完全EV化
2021.03.03 自動車ニュース![]() |
ボルボ・カー・ジャパンは2021年3月3日、新型電気自動車(EV)「ボルボC40リチャージ」のデザインプロトタイプをオンラインイベントで初公開し、市販モデルを同年秋に導入すると発表した。
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ボルボ初のEV専用設計車
クロスオーバータイプのC40リチャージは、スウェーデンのボルボ・カーズが同年3月2日(現地時間)にオンラインで世界初公開した、ボルボブランドとして初のEV専用モデル。今回披露されたのはプロトタイプだが、ほぼこのままのデザインで市販する予定だという。デザインプロトタイプは3台つくられ、東京とミラノ、そしてニューヨークの3カ所において実車展示が行われている。
C40リチャージは、既存の「S」「V」「XC」からなるモデルとは異なるクロスオーバータイプのSUVで、緩やかな傾斜を伴うルーフラインと印象的なリアエンドデザインが特徴。フロントデザインはEVに完全シフトするボルボの新しい顔を表現し、ヘッドランプは最先端のピクセルテクノロジーを備えている。Googleと共同開発されたAndroidオペレーティングシステムによる新しいインフォテインメントの導入や、ソフトウエアのアップデートをオンラインにて実施するなど、既存モデルにはない新しい取り組みもアナウンスされている。
EVはオンラインのみで販売
C40リチャージを含め、ボルボ・カー・ジャパンが今後導入するすべてのEVモデルは、オンライン販売のみとなる。当初販売されるC40リチャージの100台分については、新しいサブスクリプションのプランを設定。これはボルボが掲げる「Freedom to Move(モビリティーの自由)」をより具体化するもので、ユーザーのライフスタイルの変化に合わせ、短期での契約終了であっても追加負担なくクルマを手放すことができる画期的なものだと説明されている。
また、現在ボルボがグローバル展開しているサブスクリプションサービス「Care by Volvo」は、総合的な利便性を高めることを目的とした、より幅広い顧客サービスへと拡大。オンラインでボルボのEVを購入する際には、サービス、保証、ロードサイドアシスタンス、保険(利用可能な場合)、家庭用充電オプションなどの項目を含む便利なケアパッケージが付帯される。
ボルボ・カー・ジャパンのサブスクリプションサービスに関しては、C40リチャージの日本導入時に正式発表される予定だ。
2030年までに完全EVブランドに
ボルボはC40リチャージの公開に合わせ、ハイブリッド車を含めた内燃機関を搭載する車両の製造を段階的に終了し、2030年までにすべての生産車両をEVとすることも発表している。完全なEVメーカーへの移行は、クルマ1台あたりにおけるライフサイクルの二酸化炭素排出量を一貫して削減するという同社の計画にのっとったもので、今後1年に1台のペースで新型EVをリリースし、2030年までに完全なEVメーカーになると説明している。
ボルボ・カー・ジャパンもこの発表に伴い、国内においても段階的にEV の販売比率を高め、2025年には35%、2030年には100%のEV販売を目指す。2025年の段階で年間販売目標2万5000台のうち約35%となる9000台のEV販売目標を掲げている。
(webCG)