トヨタが「ランドクルーザー40系」の部品を復刻 2022年の初めから順次再版を開始

2021.08.01 自動車ニュース webCG 編集部

トヨタ自動車は2021年8月1日、1960年から1984年にかけて生産されていた「トヨタ・ランドクルーザー40系」の補給部品を、再販売すると発表した。

ユーザーの要望に応えて欠品部品の再供給を決定

ランドクルーザーはトヨタの本格的なクロスカントリー車であり、その起源となった「トヨタジープBJ型」の時代も含めると、今年で誕生70周年という長い歴史を誇る。また、いずれの世代も高い悪路走破性と耐久性を備えていたことから、生産終了から数十年を経過したモデルであっても、世界各地で数多くの個体が現存しているという。

今回の補修部品の復刻は、そうしたランドクルーザーの現状と、近年ユーザーから寄せられていた欠品部品の再生産に対する要望を受けて決定したもので、「GRヘリテージパーツプロジェクト」のもとに各部品の供給が行われる。

部品を再版するモデルとして、歴代ランドクルーザーのなかでもまず40系を対象としたことについて、同車の部品復刻プロジェクトを統括するトヨタの小鑓貞嘉氏は「現在3系統に分かれているランドクルーザーの大きな起点にあるクルマだから」と説明。「24年間の長きにわたって世界中を走りまわり、100万台を超える数が生産された。まだまだ世界中で乗られている実績がある」とその選定の理由を述べた。

同車の部品のなかでも、まず復刻を予定しているのは、エンジンや駆動系、排気系に関する重要機能部品で、2022年の初めごろをめどに準備の整ったものから順次再販売を開始。また、公式ウェブサイトにはユーザーが要望を送れるアンケートフォームを用意しており、その後の部品の復刻については、そこで得られた意見も参考にしつつ、対象を選定していくとしている。

GRヘリテージパーツプロジェクトでは、これまでにも「A70/A80スープラ」や「2000GT」の復刻部品の供給を進めてきた。ランドクルーザーについては今回の40系を皮切りに、それ以降のモデルについても供給の検討を順次進めていくとのこと。

(webCG)

トヨタ博物館に収蔵される「トヨタ・ランドクルーザー40系」(1974年製)。
トヨタ博物館に収蔵される「トヨタ・ランドクルーザー40系」(1974年製)。拡大

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