ホンダが新型「シビック」を発表 2グレード構成で2021年9月に発売
2021.08.05 自動車ニュース![]() |
本田技研工業は2021年8月5日、Cセグメントハッチバックの「シビック」をフルモデルチェンジし、同年9月3日に発売すると発表した。
積極的に走りを楽しめる6段MTも用意
シビックは、1972年に誕生したホンダのコンパクトモデルで、これまでに世界各地で累計2700万台が販売されているグローバルカーである。11代目となる新型は、まずは2020年11月にセダンのプロトタイプが北米で発表され、次いで2021年6月に日本でハッチバックを世界初公開。合わせて車両の概要も発表された。製品のグランドコンセプトは「爽快シビック」。親しみやすさと特別な存在感を併せ持ち、乗る人全員が爽快になれるクルマを目指したという。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4550×1800×1415mmと、従来モデルより全長を30mm拡大。これに伴い前後席間距離も35mm延びており、後席の居住性の改善が図られている。またラゲッジスペースについてもクラストップレベルの452リッターの容量を確保。機能的なパッケージを実現した。
一方、走りについては直進時・旋回時の高い走行安定感や、優れた静粛性と乗り心地を追求。軽快かつ一体感のあるステアフィールや、ドライバーの感覚にフィットする加速とエンジンサウンドも重視したという。パワーユニットは1.5リッター直4直噴ターボエンジンで、トランスミッションには7段変速モード付きのCVTと6段MTを用意。後者については、シフトレバーのショートストローク化と高剛性化により、スポーティーでダイレクト感のある操作感を実現したという。燃費はいずれも16.3km/リッターとなっている(WLTCモード)。
従来モデルより装備も大幅に充実
装備の拡充も図っており、上級グレード「EX」には10.2インチのフルグラフィックメーターや、12基のスピーカーを備えたBOSEプレミアムサウンドシステムを採用。インフォテインメントシステムはホンダの通信サービス「Honda CONNECT」に対応しており、センターコンソールには同サービスに最適化された、9インチの静電式タッチパネルディスプレイが搭載されている。
予防安全・運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」も、フロントワイドビューカメラや高速画像処理チップ、近距離障害検知ソナーセンサー(前後)などを備えた、最新世代のものにアップデート。また照射範囲を自動でコントロールし、先行車や対向車、歩行者の眩惑(げんわく)を防ぎつつ高い遠方視認性を確保する「アダプティブドライビングビーム」を、ホンダ車として初採用した。
ボディーカラーは「プラチナホワイト・パール」「クリスタルブラック・パール」「ソニックグレー・パール」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」「プレミアムクリスタルブルー・メタリック」の5種類で、ホワイトとグレーは3万8500円の、レッドとブルーは6万0500円の有償オプションとなっている。
新型シビックの価格は以下の通り。
- LX:319万円
- EX:353万9800円
駆動方式はFFのみ。CVT仕様と6段MT仕様は同額となっている。
また2022年には、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したハイブリッドモデルと、高性能スポーツモデル「タイプR」の発売も予定されている。
(webCG)
◆ギャラリー:新型ホンダ・シビック(その1)
◆ギャラリー:新型ホンダ・シビック(その2)