メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC(後編)

2021.10.21 谷口信輝の新車試乗 谷口信輝がワインディングロードで「メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC」に試乗。最新の技術を駆使して極上の乗り心地を追求したというラグジュアリーSUVの走りを、プロはどう評価する?

快適がすべてのクルマだが……

試乗する前からメルセデス・マイバッハGLS600 4MATICの豪華装備に打ちのめされっぱなしだった谷口信輝。いくら運転手付きで乗るのがメインのマイバッハとはいえ、クルマの価値は、やはり走らせてみなければわからない。

というわけで、メルセデス・マイバッハGLSのステアリングを握ってもらうことにしたのだが、発進しようとしてシフトセレクターをDレンジに入れたところ、「ガコンッ!」というショックが起こって谷口を驚かせたのである。
「なんだ、これ?」

ラグジュアリーカーとは思えないその振る舞いが谷口にはどうしても信じられなかったらしく、もう一度、同じことを試したところ、メルセデス・マイバッハGLSはまたもや「ガコンッ!」という身震いを繰り返した。
「うーん、これはよくありませんね。メルセデス・マイバッハGLSはそもそも快適性が売りなのだから、こんなショックを起こしてはいけません。それに、これって180km/hで飛ばしたときに起きる現象ではなく、日本の公道でごく当たり前のように経験することですよね。実際にはちょっとしたことでも、毎日経験しているうちにその印象がどんどん強くなっていって、クルマ全体がキライになってしまうこともあるから、簡単に見過ごすわけにはいきません。これが、この試乗車特有の問題だったらいいんですが……」

出足でちょっとつまずいてしまったが、それでも谷口はメルセデス・マイバッハGLSに対して好印象を抱いたようだった。
「コンフォートモードでは、ちょっと船みたいな乗り心地になりますが、それでも全般的にはとても快適です。ただし、とてもゆったりとした挙動なので、コーナーを攻めようという気持ちにはあまりなりません。あくまでも優雅に走らせるためのクルマという感じです」

続いて谷口にはマイバッハモードを試してもらった。これは、後席の快適性を特に重視して設定されたドライビングモードだという。
「うーん、運転しているとコンフォートモードとの差をあまり感じませんね。それでも、少しだけダンピングが強くなったような気がします」

後で谷口にマイバッハモードを後席で体験してもらったところ、わずかではあるもののコンフォートモードよりもボディーの落ち着きが増してより快適だとその印象を語ってくれた。

 
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