アルピーヌA110 R70(前編)

2026.02.22 ミスター・スバル 辰己英治の目利き 辰己 英治工藤 貴宏 新生アルピーヌを9年にわたり支えてきたミドシップスポーツカー「A110」。そのスパルタン仕様である「R70」に、辰己英治氏が試乗。スバルやSTIでクルマを鍛えてきた彼の目に、間もなく終売となる希代のフレンチスポーツはどのように映るのだろう?
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9年の歴史に幕が下りる前に

フランスの歴史的なスポーツカーブランドであるアルピーヌ。彼らはしばらく活動を休んだ後、2017年に再始動。その年にデビューしたのが、ミドシップのピュアスポーツカーであるA110だ。日本でも高い人気を誇ったこのクルマだが、その歴史も間もなく終わりを迎えようとしている。日本では2026年3月いっぱいで受注を終え、6月には仏ディエップでの生産も終了となるのだ。

今回、辰己英治さんが向き合うのは、そんな希代のフレンチスポーツである。グレードは、ラインナップのなかでも走りのパフォーマンスに振り切ったR70。スバルの実験部でクルマを磨いてきた辰己さんの目に、この一台はどう映るだろう?

辰己:これは、見た目からしてスゴいですね。ボンネットフードやトランクリッドもルーフも、そしてリアウィンドウ部分までカーボン。ホイールだってカーボン。もうレーシングカーだなあ。市販車なのにここまでやるのか。

――ベーシックなA110に対して、この“R”で極めたことはふたつあるそうです。ひとつは徹底した軽量化。そしてもうひとつは空力性能の向上。やっていることはレーシングカーと変わりませんね。

辰己:(後部床下をのぞきながら)ディフューザーもスゴいなあ。こんなに大きい。しっかり効くだろうね。この床下の空力対策の徹底ぶりもレーシングカーみたいだ。

――A110を開発したのは、“新生アルピーヌ”になる前にルノー・スポールとして活動していた組織だそうですけど、彼らはルノー・スポール時代も、床下を含めて空力には相当こだわっていましたからね。「極端な空力付加物なしにダウンフォースを稼ぐ」というのが彼らの考え方です。ただし、今回用意したR70はサーキットで最大限のダウンフォースを稼ぐために、“極端な空力付加物”が付いていますが(笑)。

 
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