BMWグループがアルピナの商標権を取得 従来の協力関係は2025年で終了

2022.03.11 自動車ニュース webCG 編集部
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独BMWグループは2022年3月10日(現地時間)、独アルピナ社(アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社)が展開しているアルピナブランドを取得すると発表した。

アルピナは現在、BMWのラインで生産された車両をベースとするBMWアルピナ車の開発・製造を自社のワークショップで行っている。今回の合意により、この半世紀以上にわたるBMWとアルピナの協力関係は2025年12月31日をもって失効。以降、BMWはアルピナの商標権を得ることで、自社のラグジュアリーカーをより多様なものにするという。

BMWは、アルピナの株式は取得しない。2025年末までは、アルピナはこれまでの協力関係に基づきBMWアルピナ車の開発・製造・販売を継続する。一方BMWも、アルピナのチームの参加によりBMW車の設計・開発にシナジー効果が得られるとしている。なお、アルピナのアフターサービスには変更がなく、パーツ・アクセサリーの供給は長期的に続けられる。アルピナの第2のビジネスとされるワイン事業には影響がないとのことである。

近年、自動車メーカーには電動化への転換や世界的な規制強化への対応(特に排出ガス規制、ソフトウエア検証、運転支援システム・監視システム)などが求められており、アルピナのような小規模メーカーの苦しい立場が鮮明になってきている。今回の決定について、アルピナの共同経営者のひとりであるアンドレアス・ボーフェンジーペン氏は、「アルピナブランドがBMWグループにより管理されることは戦略的に正しい決定である」とコメントしている。

アルピナは2021年、約2000台の車両を製造。ドイツのほか、日本やアメリカ、中東諸国も重要な市場となっている。

(webCG)

(写真=花村英典)
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