今も神通力はあるか
令和の今もRSは若者たちの、あるいは気持ちは若いオジサンたちの購買意欲をかき立てるマジックレターなのだろうか。もともとのレンシュポルトでも、ラリースポーツでもさらにはロードセーリングでも、その意味するところは何でも結構だけれども、最近のホンダの使い方を見る限り、やはり狙いは“スポーツ性”のアピールだろう。しかもモデルライフ途中からのいわば“テコ入れモデル”としてこの記号を使っているようだ。
とはいえ、令和のカスタマーはホンダにどれほどのスポーツ性を期待しているのだろうか、という疑問は残る。フラッグシップの「NSX」も「S660」もすでに姿を消し、伝家の宝刀「タイプR」も事実上時々しか発売されない限定モデルである。F1をはじめとしたモータースポーツに積極的に関わっているのは事実だが、Z世代にはとてもスポーツカーメーカーとは思われていないのではないか、と(余計なことかもしれないが)オジサン世代は心配してしまうのである。いやいや、「プレリュード」が復活したじゃないか! と息巻く人もいるだろうけれど、あちらは汗臭さを感じさせないもっと洗練されたGTであり、しかも600万円を超える値段で月販目標300台のスペシャルティークーペとなれば、現状をガラッと変えるほど売れるとは思えない。
今回の試乗車は「ヴェゼルe:HEV RS」。車両本体価格は374万8800円で、AWD仕様(396万8800円)もラインナップされる
拡大 |
タイヤ&ホイールは18インチ。スポーク形状は「e:HEV Z」と同じだが、切削部がダークカラー+クリア塗装というところが「RS」専用だ。
拡大 |
立派なグリルが主張するフロントマスクは「RS」専用の仕立て。赤い「RS」バッジも備わっている。
拡大 |
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
| 登録初月無料! |
クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
プレミアムプラン会員になると……
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!
ほかにもクルマ好き必見のおトクが盛りだくさん! すべて、広告非表示で楽しめます。まずは会員登録を。