「アストンマーティンV12ヴァンテージ」が復活

2022.03.16 自動車ニュース webCG 編集部
アストンマーティンV12ヴァンテージ
アストンマーティンV12ヴァンテージ拡大

英アストンマーティンは2022年3月16日、新型「V12ヴァンテージ」を発表した。

 
「アストンマーティンV12ヴァンテージ」が復活の画像拡大
 
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アストンマーティンが2021年末に復活を予告していたV12ヴァンテージ。その名のとおりフロントには5.2リッターのV12ツインターボエンジンを搭載し、世界限定台数は333台。ただし、予想をはるかに上回る需要によって、予約受け付けはすでに終了している。このエンジンがヴァンテージに搭載されるのは最後の機会になるという。

フロントに積まれるV12ユニットは最高出力700PS/6500rpmと最大トルク753N・m/1800-6000rpmを発生。ZF製の8段ATと機械式LSDを介して後輪を駆動し、最高速は320km/h、0-100km/h加速のタイムは3.5秒を誇る。

フロントバンパーやクラムシェルボンネット、フロントフェンダー、サイドシルにはカーボンファイバーを、リアバンパーとデッキリッドには複合素材を採用し、軽量化を追求。軽量バッテリーに加えて、厚さ1mmのステンレス材で専用に仕立てたエキゾーストシステムも採用している。

新しいアンチロールバーとブッシュ、スプリング、ダンパーからなる新開発のアダプティブサスペンションシステムも搭載。スプリングレートをフロントで50%、リアで40%強化するとともに、トップマウントの剛性も13%引き上げている。アンチロールバーの剛性はフロントを5%高めた一方で、リアは41%ソフトな設定に。これは乗員の快適性のための配慮であり、リアにはドライビングダイナミクスに影響を与えることなく優れた乗り心地をもたらすヘルパースプリングも備えている。

カーボンセラミックブレーキを標準装備しており、フロントには410mm径×38mm厚ディスクと6ピストンキャリパーを、リアには360mm径×32mm径ディスクと4ピストンキャリパーを搭載。ブレーキパフォーマンスの強化とバネ下重量の低減だけでなく、高温下での安定した制動を実現しているという。

ホイールはサテンブラック、またはサテンブラック切削仕上げの2種類を設定。さらに8kgの軽量化につながるというオプションの軽量ホイールも用意する。タイヤはフロント:275/35R21、リア:315/30R21の「ミシュラン・パイロットスポーツ4 S」を履く。

コーナリングパフォーマンスと安定性強化のためにワイドトレッドシャシーを採用し、ボディーサイズは標準モデルよりも40mm拡大。フロントグリルのサイズは25%拡大し、ボンネットには熱気の放出を促すホースシュー型のエンジンベントを追加している。バンパーと呼応するデザインのワイドスプリッターはダウンフォースの強化と空力バランスの最適化に寄与する。

リアには専用設計の一体型ディフューザーを備えた新型バンパーを装備し、前後の空力バランスを最適化。大型のリアウイングも合わせて、最高速での走行時に204kgものダウンフォースを発生する。控えめなシルエットを好む顧客のためにウイングレスの仕様も選べる。

インテリアにはウイングキルトとパーフォレーション加工が施されたセミアニリンレザースポーツプラスシートを装備。より軽量なカーボンファイバーシェルとマニュアル調整機構付きのシートも選べるようになっている。

前記のとおりすでに受注終了となっているV12ヴァンテージ。オーナーへの納車は2022年の第2四半期に始まる予定だ。

(webCG)

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