フェラーリが「296GTS」を発表 最高出力830PSを誇る最新のオープントップモデル

2022.04.20 自動車ニュース webCG 編集部
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「フェラーリ296GTS」(右)と同車の「アセットフィオラノパッケージ」装着車(左)。
「フェラーリ296GTS」(右)と同車の「アセットフィオラノパッケージ」装着車(左)。拡大

伊フェラーリは2022年4月19日(現地時間)、新型のオープントップモデル「296GTS」を発表した。

 
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「296GTB」譲りの優雅な意匠とパフォーマンスも魅力

フェラーリ296GTSは、プラグインハイブリッドのミドシップスポーツカー「296GTB」をベースとした、フェラーリ最新のオープントップモデルである。

ルーフには軽量なリトラクタブルハードトップを採用し、電動格納機構によりわずか14秒での開閉を実現。45km/h以下の車速であれば、走行中でも操作が可能となっている。また天井部分は2分割構造となっており、オープン時には上下さかさまの状態でエンジンの前方にコンパクトに格納される。この構造の採用により、296GTSはエンジンベイの放熱特性やデザイン上のバランスを損なうことなくオープントップ化を実現。エンジンカバーの後方には、新型のV6エンジンを見ることができるウィンドウも設けられた。

また、オープン時にルーフを格納するリアデッキの造形も特徴的で、296GTBと同等の空力効果・熱効果を実現するべくトノカバーを設計。296GTBでは左右のバットレスに備えられていた給油口・充電口は、左右リアフェンダーの上面に位置が変更された。

インテリアでも296GTBとの差異化が図られており、センタートンネルの意匠を変更するとともに、フタ付きの収納コンパートメントを新たに設置(296GTBでは開放式だった)。同車専用に設計されたというディアパソンスタイルのシートも、特徴として挙げられている。もちろんオープントップ時の快適性も重視しており、コックピット内の乱流を抑えて乗員周辺の空気の巻き返しを管理するべく、ヘッドレスト後方のトリム形状を最適化。高さ調節が可能なガラスのリアスクリーンでキャビンとリアデッキを隔てることにより、高速走行中も車内は快適に保たれるという。

また、キャビンまわりの環境の変化に合わせ、エンジンサウンドを乗員に伝えるエキゾーストレゾネーターシステム(ホットチューブ)の設計も刷新。エンジンベイはリトラクタブルハードトップをシームレスに組み込むためにつくり直されており、ルーフを閉じた状態でも、296GTBと同じように強烈で豊かな音色を楽しむことができるという。もちろん、ルーフを開ければセンターマフラーから放たれるエキゾーストサウンドをダイレクトに聴くことも可能だ。

パワーユニットは296GTBと共通で、最高出力663PSの3リッターV6ツインターボエンジンに、同167PSの電動モーターと8段DCTを組み合わせたもの。最高出力は830PS、最大トルクは740N・mを発生する。また容量7.45kWhの高電圧バッテリーを搭載し、135km/h以下の車速において最大で25kmの距離を電気だけで走れること、よりサーキットでの走りを重視するオーナー向けに「Assetto Fiorano(アセットフィオラノ)パッケージ」が用意されることも、296GTBと同様だ。

オープン化による動力性能への影響は最小限に抑えられており、車両重量は1540kg(乾燥重量)と296GTBより70kg重くなっているものの、330km/hという最高速と2.9秒という0-100km/h加速は同等。0-200km/h加速については7.6秒と296GTBより0.3秒遅く、フェラーリのテストコース「フィオラノ」のラップタイムは1分21秒80(296GTBは1分21秒)とされている。

日本での価格は4150万円。発表会などの時期は未定で、納車については1年半~2年ほど待つことになりそうだ。

(webCG)

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