フェラーリ296スペチアーレ
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伊フェラーリは2025年6月21日、富士スピードウェイにおいて「296スペチアーレ」を日本初公開した。
写真向かって右から、フェラーリのヘッド オブ プロダクト マーケティングを務めるエマヌエレ・カランド氏と、フェラーリ・ジャパンのドナート・ロマニエッロ代表取締役社長。
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究極のパフォーマンスとエモーションを追求
フェラーリ296スペチアーレは、プラグインハイブリッドのパワートレインをミドシップ搭載した高性能スポーツモデル「296GTB」をベースに、さらに動力性能を高めたスペシャルモデルであり、2025年4月29日にイタリア・マラネロで世界初公開された(参照)。
パフォーマンスの向上に加え、「縦方向(加速)」「横方向(旋回)」「変速」「ブレーキング」「サウンド」のすべてにおいてエモーショナルな走りが追求されており、パワートレイン、ボディー、シャシー、エアロダイナミクスと、全方位的に改良が加えられた。
3リッターV6ツインターボエンジンと電動ユニットを組み合わせたハイブリッドシステムについては、最高出力をベース車より50PS高い880PSにアップ。8段DCTも電動パワートレインから最大の駆動トルクを引き出すとともに、より素早い変速が可能となるよう最適化がなされている。
またエンジン部品にチタンを使用したり、内外装の各部にカーボンファイバーを用いたりすることで、60kgの軽量化も実現(乾燥重量1410kg)。リアの「ガンマウイング」やつり下げ式スプリッター、大型のディフューザーなどの採用により、ダウンフォースもベース車より20%増強している。さらに、サーキットでの操作応答性や正確性を高めるためにシャシーも改良。アタックラップなどでバッテリーのパワーを残らず発揮できるよう、「エクストラ・ブースト」のソフトウエアも変更しているという。
日本での公開は、今回で開催10回目となるサーキットイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ2025」の実施に合わせて行われたもので、車体色に「ヴェルデニュルブルクリンク」、内装色に「ロッソディーノ」を用いたクーペの296スペチアーレが披露された。
発表会にはフェラーリ・ジャパンのドナート・ロマニエッロ代表取締役社長と、フェラーリ本社でヘッド オブ プロダクト マーケティングを務めるエマヌエレ・カランド氏が参加。「296スペチアーレは296の単なるいちバージョンではなく、296を基盤としつつ、究極のパフォーマンスとエモーションな体験を可能にしたモデル」(ロマニエッロ氏)、「レースのエモーションを一般道に持ち込む一台。モータースポーツのすべてのソリューションを投入し、ロードリーガルの最高峰のクルマをつくり上げた」(カランド氏)と、同車の魅力を紹介した。
296スペチアーレの日本での価格は5911万円からだが、すでに割り当ての台数は完売しているという。納車開始については、欧州でデリバリーが始まる2026年6月以降となる見込みだ。
(webCG)
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