ベントレーが台数限定18台の2ドアクーペ「バトゥール」を正式発表
2022.08.23 自動車ニュース![]() |
英ベントレーモーターズは2022年8月21日(現地時間)、米カリフォルニア州モントレーにおいて、新たな2ドアクーペ「マリナー バトゥール」を発表した。台数18台の限定生産モデルで、世界最古のコーチビルダー、マリナーが製造を手がける。
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デザインはベントレー初のピュアEVを示唆
今回発表されたベントレー・マリナー バトゥールは、最高出力が740PSを超え、最大トルクが1000N・mとなるベントレー史上最強の6リッターW12ツインターボエンジンを搭載。2020年に発表された「ビヨンド100」戦略に沿って同社は今後、完全電動化へと舵を切るため、手組みされるこのW12のパフォーマンスは、20年以上にわたり新生ベントレーの象徴として歴史を紡いできたW12の最終章を飾るという意味も込められているという。
マリナー バトゥールは、ベントレーのデザインディレクターであるアンドレア・ミンド氏とエクステリアデザインの責任者であるトビアス・シュールマン氏、インテリアデザインの責任者であるアンドリュー・ハートバロン氏によって共同でデザインされた。
長めのフロントボンネットや今まで以上にそそり立ったフロントグリル、そのグリルを挟むように配置された新デザインのヘッドランプ、展開可能なリアスポイラーの両側に組み込まれた薄く横長のリアコンビランプなど、注目ポイントは枚挙にいとまがない。
こうしたエクステリアデザインは、2025年に発売予定というベントレー初のピュアEVや、それに続くラインナップの基本方針となる意匠を示していることもアナウンスされている。
エクステリアの仕上げについては、ボディー形状以外のほぼすべてをオーナーが決定できるオーダーメイドシステムが採用されている。エクステリアカラーの選択肢はマリナーのカラーパレットをはじめ、特注のカラーや手描きのグラフィックなど、文字どおり無限に用意されている。
フロントスプリッターやサイドスカート、リアディフューザーなどのエアロパーツはカーボンファイバーを指定できるほか、「ナチュラルファイバー」と呼ばれる持続可能な新複合素材もラインナップしている。
ブライトウエアは、輝きを放つ仕上げやダークな仕上げ、サテン、グロス、チタンなどを好みに応じて組み合わせることが可能。例えばグラデーションが美しいコントラストカラーをフロントグリルに取り入れることもできる。
納車は2023年半ばにスタート
2シーターとなるマリナー バトゥールのインテリアは、「究極のパーソナライゼーションとグランドツーリングを実現するための空間」と紹介されている。2020年に登場したオープンモデル「バカラル」のキャビンデザインをベースに、持続可能でラグジュアリーな素材を追加。スコットランド産の低炭素レザーやイタリア産のなめし革、スエード調の「ダイナミカ」などはその一例だ。
フェイシアに使用可能なウッドパネルもバラエティーに富んでいるが、どのウッドパネルを選択しても助手席のフェイシアパネルにはW12エンジンのサウンドをイメージした独特のエッチングが施される。エッチングのオーダーも可能となっている。
マリナー バトゥールは、英クルー本社のマリナーワークショップで一台一台手作業によって組み立てられるため、完成には数カ月を要するという。最初の一台は、2023年半ばに納車される予定である。
(webCG)