ロールス・ロイス初の市販電気自動車「スペクター」がデビュー

2022.10.19 自動車ニュース webCG 編集部
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ロールス・ロイス・スペクター
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英ロールス・ロイス・モーター・カーズは2022年10月18日(現地時間)、同ブランド初の100%電気自動車「スペクター」を発表した。

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ロールス・ロイスによれば、同社の共同創業者であるチャールズ・ロールズが、クリーンでノイズのない内燃エンジン車の代替手段として「電気自動車の未来」に言及したのは120年前のこと。その予言を実現する“ウルトラ ラグジュアリー エレクトリック スーパー クーペ”として、スペクターはアンベールされた。

後ろヒンジで開く2ドアクーペスタイルを採用したボディーのサイズは、全長×全幅×全高=5453×2080×1559mmで、ホイールベースは3210mm。車重は2975kgと公表される。

スペクターは「ロールス・ロイス史上最もエアロダイナミクスに優れたモデル」でもあり(空気抵抗係数は0.25)、外観上は歴代ロールス・ロイスのなかで最も幅の広いグリルや、830時間かけて空力的な特性を煮詰めたというボンネットマスコット、Aピラーからラゲッジコンパートメントまで続くワンピースのボディーパネル(ロールス・ロイス史上最大サイズ)、約100年ぶりに採用された23インチホイールなどが特徴とされている。

4人乗りとなるインテリアのハイライトは、星に見立てた4796個の光源を組み込んだ「スターライトドア」。レザーにウッド、メタルといった素材および仕立てのクオリティー、そしてカスタムオーダーの自由度は、同ブランドならではのエクスクルーシブなレベルに保たれている。

また同モデルには「SPIRIT(スピリット)」 と呼ばれるデジタルアーキテクチャーも採用されており、ユーザーは車内でもリモートでも対話型のアプリケーションが利用可能。「ラグジュアリー インテリジェンス スペシャリスト」によって精選されたリアルタイムな情報を受け取ることができるという。

機関に関するスペックは、現時点では調整中とされているものの、最高出力は585PS(430kW)、最大トルクは900N・m(91.8kgf・m)と公表された。一充電走行距離はWLTPモードで520km。0-100km/h加速は4.5秒。スペクターの電動パワートレインは、「ロールス・ロイスをロールス・ロイスたらしめる静粛性や快適性、動力性能などの定義を劇的に高める」とうたわれている。

「Planar(プラナー)サスペンションシステム」と名づけられた足まわりは、必要に応じてアンチロールバーを切り離し各ホイールが独立した状態で路面からのショックを吸収する一方、コーナーが迫ると再結合のうえダンパーを強化。4輪操舵システム、18個のセンサーを使ったステアリング、ブレーキ、パワーデリバリー、サスペンションの統合制御と相まって、「魔法のじゅうたんの乗り心地」を提供するとうたわれる。

ロールス・ロイスが「これまでに製造したなかで最も完璧な製品」と公言するスペクター。デリバリーの開始時期は2023年の第4四半期で、その価格は既存の「カリナン」(日本導入時の価格で3800万円)以上、「ファントム」(同5460万円)以下になるという。

(webCG)

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