メルセデスAMG SL43(後編)
2023.05.04 谷口信輝の新車試乗 メルセデスAMGが開発を担当したオープントップのスポーツカー「SL43」に、谷口信輝が試乗。その走りにおいてプロが気になったポイント、そして魅力的な長所と感じたところとは?割り切りも肝心?
前編では、新型メルセデスAMG SL43のことを「スポーツカーというよりもハイウェイクルーザーという感じ」と評した谷口信輝。SL史上初めて、これがメルセデスAMGによって開発されたモデルであることを考えれば意外なコメントといえるだろう。
ところで、新型SLの特徴のひとつとして、従来の純粋な2シーターからリアにコンパクトなシートを設けた2+2とされた点が挙げられる。もっとも、メーカーが「着座できる乗員の身長は150cmまで」と説明するだけあって、身長が180cmを超える谷口にまともに乗れるはずもないのだが、いつもちゃめっ気たっぷりの彼は停車しているSLの後席になかば強引に乗り込んだのである。
「うん、さすがにこれは無理ですね」
谷口は笑顔を浮かべながらそう語ったが、そもそもフロントシートのポジションを長身の谷口に合わせてあるのだから、無理なのは当たり前。おかげで脚を降ろすスペースもなく、進行方向に対して横向きに座るしかなかった。
「まあまあ、ここはやっぱりお子さま用か、荷物置き場として使ったほうがいいかもしれませんね」
さすがの谷口もそう結論づけざるをえなかった。
この後席絡みの話題はもうひとつあって、谷口に代わって『webCG』の女性スタッフが後席に腰掛けた状態でルーフの開閉を試みたところ、途中で水平方向に動くフラップが後席乗員の後頭部に接触することが判明した。もしかすると、説明書のどこかに「後席に乗員が着座しているときはルーフを開閉しないでください」という注意書きがあるのかもしれないが、突然、雨が降り出したときなどに、乗員がリアシートに腰掛けたままルーフを閉めたくなることもあるはず。いずれにせよ、このフラップでケガをするようなことはなさそうだが、それにしても、安全に対する配慮が行き届いているメルセデスにしては珍しい事象といえるかもしれない。
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