ロイヤルエンフィールドが「ブリット350」を発表 伝統的なスタイルの中型モーターサイクル
2023.09.14
自動車ニュース
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印ロイヤルエンフィールドは2023年9月1日、ミドルクラスの新型モーターサイクル「ブリット350」を発表した。
ロイヤルエンフィールドのアイコンがいよいよ復活
ロイヤルエンフィールド・ブリットは、1932年に初代モデルが誕生した伝統あるモーターサイクルである。その信頼性の高さからインド軍で制式採用された歴史もあり、1955年にはマドラス(現チェンナイ)でインド現地生産も開始。2010年にはモダンなUCEエンジンを搭載して復活を果たし、モーターサイクルと端はもちろん文化的アイコンとしても人気を博してきた。
今回発表されたブリット350は、こうした過去のモデルの伝統的なアイコンを現代によみがえらせたモデルとなっている。燃料タンクは容量13リッターのディアドロップ型で、1954年モデル以来のロイヤルエンフィールド車の特徴とされている、「タイガーアイ」(パイロットランプ)付きのフロントランプを採用。快適性を確保するシングルベンチシートや、マッドガード、レトロな意匠が美しいロータリースイッチキューブなどもデザイン上の特徴として挙げられる。
一方で、ハンドルバーの下にUSBポートを備えるなど、装備はモダンなものとなっており、速度計のみの単眼式メータークラスター内にも、さまざまな情報を表示する液晶インフォメーションパネルが搭載されている。
モダンなエンジンとシャシーで洗練された走りを実現
パワーユニットやドライブトレインも同社最新のものとなっており、エンジンには「メテオ350」「クラシック350」「ハンター350」に搭載される排気量349ccの空油冷単気筒ユニットを搭載。最高出力は20.2PS/6100rpm、最大トルクは27N・m/4000rpmで、低回転域での力強さや、スムーズでリニアなパワーデリバリー、洗練された爽快な走りを実現しているという。また振動を低減するプライマリーバランサーシャフトにより、優れたレスポンスと洗練されたフィーリングも追求。他のモデルと同じく、5段のトランスミッションが組み合わされる。
一方、シャシーはハンドリングや操縦性のよさを重視した設計となっており、高速旋回時の安心感や直進時の安定性を高めるべく、過去のブリットよりサスペンションを硬めに設定。φ41mmのフロントフォークや、前:100/90-19、後ろ:120/80-18というワイドなタイヤも、ハンドリング性能の向上に寄与しているとされる。ブレーキは前がφ300mmのディスクブレーキ、後ろがφ270mmのディスクまたはドラムブレーキとなっている。
インドにおけるラインナップは「ミリタリーレッド/ミリタリーブラック」「スタンダード」「ブラックゴール」で、いずれも職人の手作業により製作。同車専用設計の9つのアクセサリーを含む、37種類の豊富な純正アクセサリーも特徴で、快適なツーリングシートやローライズシート、ツーリングハンドルバーなどが用意される。
日本における価格や導入時期については、別途発表される予定だ。
(webCG)
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