BMWが「MINIクーパー3ドア」を発売 日本での量販モデルとして初の電気自動車を設定

2024.03.01 自動車ニュース webCG 編集部
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MINIクーパーSE 3ドア
MINIクーパーSE 3ドア拡大

BMWジャパンは、「MINIの日(3月2日)」の前日にあたる2024年3月1日、「MINIクーパー3ドア」を日本で初公開し、同日、販売を開始した。納車は2024年第2四半期以降を予定している。

 
BMWが「MINIクーパー3ドア」を発売 日本での量販モデルとして初の電気自動車を設定の画像拡大
 
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写真向かって右から、BMWのMINIデザイン責任者 オリバー・ハイルマー氏と、BMWジャパンの長谷川正敏社長、BMW MINI本部長のピーター・メダラ氏、BMWジャパン MINI営業部長の山口智之氏。
写真向かって右から、BMWのMINIデザイン責任者 オリバー・ハイルマー氏と、BMWジャパンの長谷川正敏社長、BMW MINI本部長のピーター・メダラ氏、BMWジャパン MINI営業部長の山口智之氏。拡大

EV仕様の航続距離は305~402km

MINIクーパー3ドアは、既存の「MINI 3ドア」の後継を担うコンパクトモデルである。2002年に登場した初代から数えて4世代目のモデルにあたり、今回の新型は実に10年ぶりのフルモデルチェンジを経て、車名も新たに登場することとなった。車名の「クーパー」は、これまでは各車の中間グレードに用いられるグレード名だったが、この世代より既存のMINI 3ドアを示すモデル名となった。

ラインナップは全4種類で、ガソリン車の「C」「S」に加え、電気自動車(BEV)の「E」「SE」を設定。BEVの導入は、日本におけるMINIの量産モデルとしてはこれが初となる。

各グレードのパワートレインは以下のとおり(数値はいずれも欧州仕様)。

【MINIクーパーC 3ドア】
新世代モジュールの1.5リッター直3ガソリンターボエンジンを搭載。最高出力は115kW(156PS)/5000rpm、最大トルクは230N・m/1500-4600rpmで、7段のデュアルクラッチ式ATが組み合わされる。

【MINIクーパーS 3ドア】
新世代モジュールの2リッター直4ガソリンターボエンジンを搭載。最高出力は150kW(204PS)/5000rpm、最大トルクは300N・m/1450-4500rpmで、7段のデュアルクラッチ式ATが組み合わされる。

【MINIクーパーE 3ドア】
最高出力135kW(184PS)、最大トルク290N・mの電動モーターをフロントに搭載し、前輪を駆動。0-100km/h加速は7.3秒とされている。床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は126.0Ah/40.7kWhで、一充電走行距離は305km。AC普通充電に加えてDC急速充電も使用可能となっており、後者については最大75kWまでの出力に対応している。

【MINIクーパーSE 3ドア】
最高出力160kW(218PS)、最大トルク330N・mの電動モーターをフロントに搭載し、前輪を駆動。0-100km/h加速は6.7秒とされている。床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は136.0Ah/54.2kWhで、一充電走行距離は402km。AC普通充電に加えてDC急速充電も使用可能となっており、後者については最大95kWまでの出力に対応している。

新しいデザインとユニークなカスタム機能

ボディーサイズはガソリン車が全長×全幅×全高=3875×1745×1455mm、ホイールベース=2495mm、BEVが全長×全幅×全高=3860×1755×1460mm、ホイールベース=2525mmと、従来モデルとほぼ同等。外観では新しいデザインコンセプトを取り入れたという意匠が大きな特徴となっている。

特にBEVの2グレードでは、エアロダイナミクスも考慮して非常にシンプルでクリーンなサーフェイスを採用。ボンネットスクープやサイドスカットル、ホイールアーチの加飾、ロッドアンテナなどを廃止し、それらに代えてフラッシュドアハンドルやフィンアンテナを用いている。いっぽうガソリン車は、BEVとの差異化を図るべく伝統的なデザインコンセプトを踏襲。ドアハンドルやアンテナ形状、ホイールアーチの加飾などで、これまでのモデルの特徴を継承しているという。

このエクステリアに対し、インテリアはシンプルさとクラフトマンシップの温かみの両立を図ったものとなっており、広々としたダッシュボードには、リサイクルポリエステルを用いた布地を思わせる新素材を採用している。また独自のコンセプトに沿ったヒューマン・マシン・インターフェイスも大きな特徴で、例えば運転席前方のメーターパネルを廃止するとともに、運転に必要なすべての情報をヘッドアップディスプレイに表示。ダッシュボードの中央には、メーターパネルやAR(拡張現実)機能付きのナビゲーションシステム、マルチメディア、電話機能、空調コントローラーなどの機能を統合した、円形の有機ELディスプレイが搭載されている。

さらに、インテリア全体の印象を変えられるカスタマイズ機能「MINIエクスペリエンスモード」も採用。ダッシュボード上には最大7パターンの光のグラフィックを投影させることが可能で、光のパターンやアンビエントイルミネーションの色、新開発した「MINIドライビングサウンド」による音の演出により、気分に応じて車内の雰囲気を一変させることができるという。いっぽうエクステリアでも、LEDヘッドランプ装着車であればヘッドランプ/テールランプの点灯方法を3つのパターンから選択可能。さらにリモコンキーを持った人物が近づいたり離れたりすると、ランプがウインクするように点滅する「Welcome/Good-byeライト」機能も搭載されている。

音声操作で「スパイク」とコミュニケーション

このほかの装備も充実しており、先進運転支援システムには各種予防安全機能やストップ&ゴー対応のアクティブクルーズコントロール、車線維持支援機能などに加え、上級グレードのSやSEには、並列および縦列駐車をサポートするパーキングアシスト機能、35km/h以下での走行時に直前50mの軌跡を記憶し、同じルートをバックして戻れるリバースアシスト機能も採用。両グレードには、車両の全方向に対応したドライブレコーダーも装備される。

また操作インターフェイスには、新たに音声入力に対応した「インテリジェントパーソナルアシスタント」も搭載された。AI技術の活用により、自然な会話に近い発話も理解可能としており、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほど「ドライブにおける真のパートナー」(報道資料より)として成長する機能も備わっているという。

操作に際しては、「Hey MINI(ヘイ・ミニ)」と呼びかけるか、ステアリングホイールのトークボタンを押すことでシステムが起動。コミュニケーション時にはセンターディスプレイ上にMINIのマスコットである「スパイク」が登場し、ドライバーの操作をサポートしてくれる。

MINIクーパー3ドアの価格は以下のとおり。

  • MINIクーパーC 3ドア:396万円
  • MINIクーパーS 3ドア:465万円
  • MINIクーパーE 3ドア:463万円
  • MINIクーパーSE 3ドア:531万円

なお、BEVのE、SEは外部給電機能も備えており、「2024年度のエコカー補助金は発表されていないが、2023年度の支給額に照らし合わせれば、『MINI TOKYO BAY』のある東京都江東区でクルマを登録した場合、最大140万円の補助金が得られる」(BMWジャパン MINI営業部長 山口智之氏)という。

また今後のBEVラインナップの拡充に対応するべく、BMWジャパンでは充電ネットワークの構築も推進。2024年内に、すべての認定ディーラーに出力90kW以上の急速充電器を設置するとしている。

(webCG)

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