第4回:「ルノー・アルカナ」で温泉ざんまい
いやあ! 自動車って本当にいいもんですね
2024.03.14
ルノー・アルカナ日常劇場
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webCG編集部員と「ルノー・アルカナ」のコンビでつづる「ルノー・アルカナ日常劇場」も、これで最終回。最後のリポーターであるwebCGほったの行き先は、「前から行きたかったんだよ~」という山梨の温泉だった。企画を私物化した勘違い男が、アルカナと爆走する!
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ほったが「ほったらかし温泉」へ行く!?
どうもこんにちは。webCGのほったです。
マーケティングの大和に「『ルノー・アルカナ』でどっか行け。ついでになにか書いてこい」と言われたので、「ほったらかし温泉」に行くことにした。なぜほったらかし温泉なのか? なぜかは知らんが、以前よりその名に強烈なシンパシーを感じていたからだ。なぜだろう? なぜでしょう?(笑)
それはさておき、ほったらかし温泉といえば日の出である。まっぱで堂々、関東山地からの来光を浴びることこそ日本男児のたしなみよ。ゆえに早朝4時に東京・武蔵野を出た。で、2時間ほどで温泉に着。旅程でなにか書くことはなかったの? と問われれば、そんなものはなかったと答えよう。なにせ当連載も4回目。ACCが付いてるとか乗り心地が快適だとか、そんなことは櫻井か関か藤沢が、すでにしたためていよう。気になる人はそちらをドウゾ。強いて違う話をするのなら、高精細の液晶ディスプレイが夜でも見やすくて、よかったです。
駐車場にて証拠写真を撮影したら、さっそく温泉にざんぶらこ。そちらの写真は載せると法律にひっかかりそうなのでナシ。そもそも温泉内は撮影禁止だ。ゆえに露天風呂からの来光はおさめられなかった。残念。
刺激少なめのアルカリ性単純温泉を満喫したら、様式美としてコーヒー牛乳も満喫。さらに併設の定食屋で卵かけごはん+豚汁の定食も満喫したところで、やることが尽きた。困った。これだけいろいろ満喫しても、まだ朝の9時前である。普通にこれから出社できる時間だが、そんなことしても余計な仕事を押し付けられるだけ。スマホで調べたところ、わが心の聖地・奥多摩(厳密にはその隣の丹波山村)までここから1時間と出たので、そちらに向かうことにした。スバラシイ。この小回りの利き具合こそ、男一匹・クルマ旅のだいご味である。
スマホをアルカナにつないだら、Android Autoが自動で起動(韻を踏んでます。YOYO!)。Googleマップで行き先を指定し、さっそく出発する。山を降り、「次は果樹園の直売所がやってる季節・時間に来たいな」なんて思いつつセンターディスプレイを見た記者は、戦慄(せんりつ)した。道案内がされてない! お前、どこから仕事を放棄してたんだ!? もう結構走っちまったぞ。
おおかみ伝承の地で“あの名車”を思う
路肩にアルカナを止め、絶賛勤労ボイコット中のセンターディスプレイとスマホをにらむ。何度つないでも、つないでも、「GPS信号が失われました」の通知。「なんか種田山頭火の俳句に似てるな」なんて現実逃避している場合ではない。ガジェット野郎でもない記者はお手上げ、絶望である。道も知らない甲府盆地で、地図もなしにほっぽり出された一人と一台。このまま山梨を出ることかなわず、あわれブドウ畑の肥やしとなるのか!? 続きはウェブで!
……いろいろ試してみたところ、Android Autoに頼らずスマホだけでGoogleマップを起動したら、GPSが途切れないことが判明した。あっぶなかったぜ、マジで。とはいえクレードルは持ってないし、運転中にドリンクホルダーのスマホを凝視するのも危険だ。記者は音声案内に耳をそばだて、奥多摩へと再出発した。
この迷子の間、ほうぼうで脇道に入ったりUターンしたりしたのだが、アルカナは意外と取り回しがしやすいので重宝した。いかにもワイドでマッチョな見た目だが、車幅は1820mmで最小回転半径は5.5m。「スバル・クロストレック」あたりとそんなに変わらんのね。助かったわ。
もうひとつ助かった話をすると、それはアルカナの足の出来。地図を見ればご理解いただけましょう。山梨と奥多摩をつなぐ「大菩薩(だいぼさつ)ライン」こと国道411号線は、鬼のようにグネグネしている。グネグネどころか、ループ橋&トンネルがグルグルしているところもあるのだ。ハンドルをあらよと切るたびに、ワイドトレッドでしっかり踏ん張るアルカナには感謝、感謝であった。
そんなこんなで丹波山村着。奥多摩エリアは古民家カフェなど魅力的な寄り道スポットが多いのだが、いかんせんどこも駐車場が狭い。さしものアルカナも、ここではさすがに持て余した。思い出すのはあのキュートで小さなお尻……そう「トゥインゴ」である! ルノーさん、なんでトゥインゴをやめちゃったのよ。
……などと嘆きつつ某カフェでカレーを鯨飲(カレーは飲み物です)。ついでに「道の駅たばやま」で缶コーヒーで一服する。本稿の第一目的地はほったらかし温泉だったけど、奥多摩エリアにも魅惑の温泉や銭湯は多い。道の駅たばやまにも雰囲気・設備が◎の「丹波山温泉 のめこい湯」があるので、興味がある人はぜひどうぞ。
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1000km先の人と知り合いになれる
時間もいい具合なので、いいかげん東京へとへさきを向ける。先日見つけたライダーズカフェに目であいさつし(休業日だったので寄れなかった)、渇水状態の奥多摩湖の湖底にビビり、奥多摩周遊道路でやっぱりアルカナの足に感謝する。しばらく走ると右に現れるのが「檜原温泉センター 数馬の湯」で、「風呂は山梨で浴びたけど、せっかく久々に来たんだし……」とまた湯舟を借りた。しからば秋川渓谷でも「瀬音の湯」につかり、前人未到の一日三度風呂をかましてやろうと思ったのだが、無情にも瀬音の湯は休館日だった。残念。
気を取り直してちょっとUターンし、名物のおやき屋さんでおやきをゲット。こちらも名物のおばあさまと情報交換したところ、極端な三寒四温で集落の桜が咲いてしまったとのこと。いわゆる桜の返り咲きだ。草木の世界にも、気の早いやつがいたものである。教えてもらった桜を遠くに眺め、素朴なお味のおやきをいただく。で、つくづく思った。
やっぱクルマはいいものだ。何の気なしに、思い立ったら、好きな音楽と好きなところへ出かけられる。もしこの世にクルマがなかったら、記者はまっぱで来光を拝むことも、大菩薩ラインのループ橋にビビることも、おやき屋のおばあさまとえにしを持つこともなかっただろう。すばらしい文明の利器ではないか。「え~、免許なんかいらない~」とかいう井のなかのZ世代どもに、散々自慢してやりたいぜ! 記者は今後も、折を見てはこの人類の友の魅力を発信していきたいと思います。
楽しい時間は短いもので、午後4時前には編集部着。車載計をのぞいたところ、この日の燃費は21.7km/リッターと出た。試乗記風に書くと、ざっとこんな感じである。
走行状態:市街地(3)/高速道路(4)/山岳路(3)
テスト距離:277.8km
使用燃料:12.9リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:21.5km/リッター(満タン法)/21.7km/リッター(車載燃費計計測値)
アルカナのタンク容量は50リッターなので、航続距離は1000kmちょっと。十分ではあるまいか。もし次に機会があれば、福岡の屋台街にえにしを探しに行こうと思う。
(文も写真も編集もぜんぶwebCG堀田剛資<webCG”Happy”Hotta>)

堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
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