日産が新型「キックス」の概要を発表 北米市場に2024年夏投入
2024.03.25 自動車ニュース![]() |
日産自動車は2024年3月22日、コンパクトSUV「キックス」の新型を同年夏より北米市場に投入すると発表した。
「ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザイン」と日産がアピールする新型キックス。そのソールにインスパイアされたというボディーサイドのアクセントのほか、ワイドかつスクエアな形状のフェンダー、フローティングデザインのルーフなどが外観上の特徴となっている。
一方インテリアは、「モダンで繭に包まれるような感覚」が持ち味。ダッシュボードにはデュアルスクリーンが配置され、キックスとしては初めて、より快適な姿勢を保ちドライブにおける乗員の疲労を軽減するという「ゼログラビティーシート」が全席に採用されている。最多で4カ所に備わるUSB Type-Cポートや、非接触充電トレー、BOSEのプレミアムオーディオシステム(前席ヘッドレストスピーカー付き)なども見どころで、薄型デザインを採用した新しい電動パノラミックサンルーフはオプションとして設定されている。ベビーカーやゴルフバッグなど長さのある荷物を容易に収納できるというラゲッジスペースも自慢だ。
パワートレインは、2リッター直列4気筒エンジンと(最高出力141PS、最大トルク190N・m)最新のエクストロニックCVTのコンビネーション。高速道路での追い越しなどの場面で余裕のある加速をもたらすとうたわれている。
北米向けのキックスとしては、初めて4WD車が設定されるのもトピックだ。ドライビングモードには滑りやすい路面に特化した「SNOW」を設定。4WDとビークルダイナミックコントロールシステムを緻密に制御し、雪道で安心した走りを提供するという。最低地上高はセグメントトップとなる8.4インチ(約213mm)が確保されている。
運転支援システムについては、全方位運転支援システム「セーフティーシールド360」を全モデルに標準装備。歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキやBSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、LDP(車線逸脱防止支援システム)、ハイビームアシストなどが搭載される。最上級グレードには、北米向けキックスとしては初めて「プロパイロット(北米名:ProPILOT Assist)」も備わる。
新型キックスの価格については後日、発売日に近いタイミングで発表される見込み。
(webCG)