サプライズはあるか!? 2025年にデビューを控える新型車【国産車編】
2025.01.22 デイリーコラム大物が続々と登場
十年一昔というけれど、気がつけばもう2025年。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場した“未来”なんてもう10年も前に過ぎちゃったけどまだクルマは浮いてないし、(事前にエンジニアさんたちが頑張ってくれたおかげで)結局何も起きなかったY2K問題に揺れていたのはもう25年も前なのか……。筆者も年をとるわけだぜ。
というわけで、明けましておめでとうございます(もう年が明けて3週間以上たっちゃったけれど)。新年といえば、そうです。今年の新車予測カレンダー。あくまで筆者の予想と希望と妄想なので正確性には欠くかもしれませんが、新年の風物詩のようなものだと思ってお付き合いくださいませ。
まず、諸事情により遅れているけれどデビューが確定しているモデルたち。
トヨタの「クラウン エステート」はクラウンシリーズ“第4のボディー”となるラージサイズのSUVで、当初は「2023年度内に発売」とされていましたが、「2024年6月以降」となり、直近の情報では「2024年度内」とのこと。そろそろ本当にカウントダウンの気配ですね。
同様に「ダイハツ・ムーヴ」も本来であれば2023年の夏から秋ごろに登場していたはずで開発も終わっていたとの情報ですが、諸事情により発売を延期。でも安心してください。そろそろ発売されそうですよ。ついにスライドドアを採用するといううわさもありますが、果たして?
北米ではすでに発売され、筆者も高速道路で輸出のために積載車に積まれて港へ向かっているのを見かけたのが「スバル・フォレスター」の新型。注目はついに同車初の「ストロングハイブリッド」が搭載されること。やったぜ! ただ、そのぶん価格帯は上がりそうで上級グレードだと400万円超えか? 日本仕様の正式発表は3月とか4月になりそうだ。
そして「2025年秋」の発売とされているのが新型「プレリュード」。昭和から平成へと変わるバブル期に一世を風靡(ふうび)したデートカーが令和に復活なんて、オジサン世代としてはなんだかムネ熱です。
誰ですか? 「デートカーとして爆発的に売れていたころのプレリュードって走りはどうでもよくて、見た目がカッコよくて安いのが魅力。新型は走りにこだわっているようだけど、高くなったらプレリュードらしさとは離れていくんじゃ……?」なんて言っているのは。大丈夫です。値段はきっと高いですから安心してください。500万円でおつり来ます……かね?
そうそう、ホンダは電気自動車(BEV)の軽自動車の第2弾「N-ONE e:(仮称)」も控えていますね。個人的にはN-ONEよりも「N-BOX」のBEVを急いだほうがいいと思うのですが、そう思いません?(独り言です)
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待望の日産の新型車があるかも!?
というわけで、ここまではメーカーから何らかのコメントがありデビューが予告されているモデルたち。ここからは、筆者の勝手な想像で2025年デビューの新型車を予測していきますよ。
まずは日産。2024年は新型車がまったくなかった日産だけど、今年は「キックス」と「リーフ」がフルモデルチェンジする……か?
キックスはすでに海外の一部地域向けが新型にシフトしているから、それが日本にも導入される可能性が高そうだ(現時点では新型に設定がない「e-POWER」待ちの様子)。
そしてリーフも年内にはフルモデルチェンジするかも。海外でスクープされているテスト中の新型車を見ると、初代や現行モデルと違ってクーペ風ハッチバックになっているのが興味深いところ。
うわさのR36型「GT-R」は……残念ながら年内はなさそう。「エルグランド」は果たして?
デビューから6年がたつので“そろそろ”という予感しかないのがトヨタの「RAV4」。こちらは日本発売がなかった先代から大きくワイルド方向へかじを切った現行モデルが世界中でヒットしたので、キープコンセプトでしょうね。ハイブリッドが最新世代になり、ドライバビリティーは大きく向上しそうです。
そして、筆者が期待したいのはスクープ情報などまったくないし一部メディアでは「モデル廃止ではないか?」なんていわれている「スズキ・スイフトスポーツ」。とても貴重な、手軽なスポーツモデルとしてなくなってほしくない一台です。モデル廃止なんてないですよね? スズキの皆さん。
現行スイフトのデビューが2023年末なので、あるとすればそろそろ出てきてもいいのですが。お願いだから出てきて!
そうそう、スズキといえば「ジムニー5ドア」もお忘れなく。
というわけで、当たるも八卦(はっけ)、当たらぬも八卦の2025年新車予測。答え合わせは1年後にしましょう。あくまで予測なので、外れてもあしからず。
(文=工藤貴宏/写真=トヨタ自動車、ダイハツ工業、スバル、本田技研工業、日産自動車、スズキ/編集=藤沢 勝)
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工藤 貴宏
物心ついた頃からクルマ好きとなり、小学生の頃には自動車雑誌を読み始め、大学在学中に自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。その後、バイト先の編集部に就職したのち編集プロダクションを経て、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。別の言い方をすればプロのクルマ好きってとこでしょうか。現在の所有車両は「スズキ・ソリオ」「マツダCX-60」、そして「ホンダS660」。実用車からスポーツカーまで幅広く大好きです。
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