アストンマーティンDB12ヴォランテ(後編)
2024.07.28 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野哲也が「アストンマーティンDB12ヴォランテ」に試乗。前編ではラグジュアリーカーとしての高い資質を語った山野だが、後編ではハイパフォーマンスカーとしての能力を聞く。レジェンドレーシングドライバーは、雨の箱根で何を感じ取ったのだろうか。レースカーのようなトラクション能力
今回、レーシングドライバーの山野哲也がテストしているのは、アストンマーティンDB12ヴォランテ。モデル名は「12」だが、メルセデスAMG由来の4リッターV8ツインターボを搭載する。言うまでもなくヴォランテとはオープンモデルのことだ。
webCG:ツインターボで過給されるV8は、680PSの最高出力と800N・mの最大トルクを発生します。これは、先代の「DB11」に使われた5.2リッターV12ツインターボの、608PSと700N・mをしのぐスペックです。
山野:先に、制御がおとなしくなる「W(ウエット)」モードでもホイールスピンするとコメントしましたが、むしろ印象的なのは、空転が続かず、後輪にしっかりとトラクションがかかることでした。
webCG:ギアボックスをリアに積んだトランスアクスル構造が効いているんでしょうか?
山野:そうでした! DB12は凝ったドライブトレインで前後重量バランスの改善を図っているのでした。ステアリングホイールを握りながら、「レースカー並みに駆動力が路面に伝わる」と不思議に感じていたのですが、合点がいきました。
この日の天気は、ゴージャスなオープンアストンに乗るにもかかわらず、残念ながら雨。早朝のアスファルトは冷たく、完全なウエット状態。しかしニッポンのジムカーナマイスターの手にかかると、ハイパワーモデルの動的な特徴がむしろ浮き彫りとなるのだ。
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