クルマ好きなら毎日みてる webCG 新車情報・新型情報・カーグラフィック

スバルが新型「フォレスター」を東京オートサロン2025で国内初披露!? 発売スケジュールを予想する

2024.10.24 デイリーコラム 玉川 ニコ
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

新型「フォレスター」の発売はいつ?

多くのカーマニアが注目する新型「スバル・フォレスター」は、2025年1月10日に開幕する東京オートサロン2025の会場で国内初披露されるとともに、同日から先行予約を開始。そして同年4月に正式発表・発売され、随時デリバリーが始まる──というのは、当然ながらスバルから正式にアナウンスされた内容ではなく、関係者からのリーク情報でもない。

だがもろもろの取材結果とこれまでの経緯から考えると、新型フォレスターの登場は、おおむね上記のようなスケジュールになるのではないかというのが筆者の見立てだ。

ご承知のとおり6代目となる最新型フォレスターは、北米ではすでに発表・発売済み。そのボディーサイズは全長×全幅×全高=4656×1829×1730mm、ホイールベース=2670mmで、車両の骨格を担う「スバルグローバルプラットフォーム」はフルインナーフレーム構造に進化した。

そしてパワーユニットには振動・騒音を低減させた2.5リッター水平対向4気筒エンジン(最高出力:180HP/最大トルク:241N・m)を採用。アクティブトルクスプリット式4WDの制御なども刷新された……というのは既報のとおりだ。

北米仕様は今のところ自然吸気の2.5リッター水平対向4気筒エンジンのみというラインナップだが、日本仕様のパワーユニットには、スバルが2024年10月17日に発表した「ストロングハイブリッド」も採用されることになる。

スバルが2023年11月16日(現地時間)に北米で発表した新型「スバル・フォレスター」(米国仕様車)。実車はロサンゼルスオートショー2023で初公開された。
スバルが2023年11月16日(現地時間)に北米で発表した新型「スバル・フォレスター」(米国仕様車)。実車はロサンゼルスオートショー2023で初公開された。拡大
新型「フォレスター」のリアビュー。荷室空間の広さを感じさせる傾斜を抑えたテールゲートが採用された。リアコンビランプは、左右を高い位置でつなぎボディーのワイド感を強調したという。
新型「フォレスター」のリアビュー。荷室空間の広さを感じさせる傾斜を抑えたテールゲートが採用された。リアコンビランプは、左右を高い位置でつなぎボディーのワイド感を強調したという。拡大
ダッシュボードの中央に、スバル車ではおなじみとなった11.6インチサイズの縦型インフォメーションディスプレイを配置。オーソドックスなレバー式のシフトセレクターが採用されている。
ダッシュボードの中央に、スバル車ではおなじみとなった11.6インチサイズの縦型インフォメーションディスプレイを配置。オーソドックスなレバー式のシフトセレクターが採用されている。拡大
新型「フォレスター」の北米仕様車では最高出力180HP、最大トルク241N・mの2.5リッター水平対向4気筒エンジンにCVTが組み合わされる。
新型「フォレスター」の北米仕様車では最高出力180HP、最大トルク241N・mの2.5リッター水平対向4気筒エンジンにCVTが組み合わされる。拡大
スバル の中古車webCG中古車検索

ストロングハイブリッドは新型フォレスターにも?

スバルの新たな電動パワートレイン「ストロングハイブリッド」は、ストロングハイブリッド専用に新開発された最高出力160PS/5600rpm、最大トルク209N・m/4000-4400rpmの2.5リッター水平対向4気筒エンジンに、駆動用と発電用の2つのモーター、フロントデファレンシャルギアなどをまとめたトランスアクスルを組み合わせたもの。ハイブリッドシステム用のリチウムイオンバッテリーの容量は1.1kWhである。

119.6PS/270N・mの駆動用モーターが多くのシーンで車両を引っ張るが、モーターが苦手とする高速巡行などの領域では、2.5リッターエンジンが駆動力をカバーする。

こちらのストロングハイブリッドユニットを搭載する「スバル・クロストレック」は、すでに10月17日から先行予約が始まっている。そして来年早々に初披露される(と筆者は予想している)新型フォレスターにも、これと同一のストロングハイブリッドが搭載されることになる。

気になる燃費は、このたび先行予約が始まった「クロストレック プレミアムS:HEV」の場合で「容量63リッターのワンタンク航続距離は1000km以上」「燃費性能は従来型の『e-BOXER』比で約20%向上」とのこと。そのため新型フォレスターのストロングハイブリッド車のWLTCモード燃費は、現行型の14.0km/リッターから17km/リッター前後まで向上するものと推測される。

「できれば20km/リッター近くまでいってほしかった!」という思いもゼロではない。だがプロペラシャフトを用いた“正統派四駆”としては、17km/リッター前後というのも決して悪くはない数値だ。そして多くのスバルファンは「燃費が大幅改善されたかわりに、走りはちょっとイマイチになりました」などという結果は求めていないはず。それゆえ、これでいいのだろう。

2.5リッター水平対向エンジンに2つのモーターと容量1.1kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせた「ストロングハイブリッド」搭載の「スバル・クロストレック」は、2024年12月に正式発売の予定。すでに先行予約受け付けがスタートしている。
2.5リッター水平対向エンジンに2つのモーターと容量1.1kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせた「ストロングハイブリッド」搭載の「スバル・クロストレック」は、2024年12月に正式発売の予定。すでに先行予約受け付けがスタートしている。拡大
状況に応じてエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステムを採用。駆動用と発電用の2つのモーター、フロントデファレンシャルギアなどをまとめたトランスアクスルも新規開発された。
状況に応じてエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステムを採用。駆動用と発電用の2つのモーター、フロントデファレンシャルギアなどをまとめたトランスアクスルも新規開発された。拡大
駆動用バッテリーからの電力を制御するパワーコントロールユニットの搭載位置を、既存の荷室フロア下からエンジン上部に変更。この空いたスペースを生かして燃料タンクの容量を63リッターに拡大した。歴代スバル車で最長となる、ワンタンクで1000kmを超える航続距離を実現したという。
駆動用バッテリーからの電力を制御するパワーコントロールユニットの搭載位置を、既存の荷室フロア下からエンジン上部に変更。この空いたスペースを生かして燃料タンクの容量を63リッターに拡大した。歴代スバル車で最長となる、ワンタンクで1000kmを超える航続距離を実現したという。拡大
新型「フォレスター」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4656×1829×1730mm、ホイールベース=2670mm。最低地上高は8.7インチ(約220mm)と発表されている。エクステリアデザインでは、頑丈さや堂々とした存在感を重視したという。
新型「フォレスター」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4656×1829×1730mm、ホイールベース=2670mm。最低地上高は8.7インチ(約220mm)と発表されている。エクステリアデザインでは、頑丈さや堂々とした存在感を重視したという。拡大

最上級グレードは410万円前後?

そしてそんな新型スバル・フォレスターのストロングハイブリッド版は──筆者の勝手な予想では──前述のとおり2025年1月10日の「東京オートサロン2025」で、まずは国内初披露されるだろう。

スバルは2024年度3月期決算発表の場で「次世代e-BOXER用トランスアクスルは2024年秋から生産開始する」と明言していた。しかし販売現場のセールス氏によれば「このところ、フォレスターに限らずさまざまなスケジュールが若干遅れ気味」であるとのこと。

それを加味すると、「従来型フォレスターは年末ギリギリまで販売継続(逆にいうと年末でオーダーストップ)→年明けの東京オートサロンで新型をとりあえず初披露→そのまま先行予約に突入→年度内は従来型フォレスターのバックオーダーを処理→新会計年度が始まる2025年4月に新型を正式発表→先行予約分から順次デリバリー」ぐらいのスケジュール感が順当であろうと考えられるのだ。

そして最も気になる価格は、クロストレック プレミアムS:HEVの場合は従来型e-BOXERの約35万円高で、「アイサイトX」が付く「クロストレック プレミアムS:HEV EX」は、さらに約20万円高とのこと。そのため、アイサイトXなしの新型フォレスター フルハイブリッド版が390万円前後で、アイサイトXありの最上級グレードが410万円前後──ということになるだろうか。

これを高いと感じるかどうかは、もちろん人それぞれである。だが筆者個人は、フォレスターの「あの走りっぷり」がさらに進化し、そして燃費も「決して悪くない水準」まで改善されると仮定するのであれば、大いにバリュー・フォー・マネーなのではないかと考えている。

(文=玉川ニコ/写真=スバル/編集=櫻井健一)

大きなフロントグリルや、グリルを横断しヘッドランプまでつながる横バーが目を引く新型「フォレスター」のフロントマスク。エッジの少ない丸みを帯びたフォルムもエクステリアデザインの特徴に挙げられる。
大きなフロントグリルや、グリルを横断しヘッドランプまでつながる横バーが目を引く新型「フォレスター」のフロントマスク。エッジの少ない丸みを帯びたフォルムもエクステリアデザインの特徴に挙げられる。拡大
「ストロングハイブリッド」を搭載する「クロストレック」には、「プレミアムS:HEV」と「アイサイトX」を装備する「プレミアムS:HEV EX」の2グレードが設定される。
「ストロングハイブリッド」を搭載する「クロストレック」には、「プレミアムS:HEV」と「アイサイトX」を装備する「プレミアムS:HEV EX」の2グレードが設定される。拡大
「ストロングハイブリッド」を搭載する「クロストレック プレミアムS:HEV EX」には、12.3インチサイズのフル液晶メーターパネルが採用される。メーター左側にハイブリッドの作動状況や電池残量などを表示する。
「ストロングハイブリッド」を搭載する「クロストレック プレミアムS:HEV EX」には、12.3インチサイズのフル液晶メーターパネルが採用される。メーター左側にハイブリッドの作動状況や電池残量などを表示する。拡大
東京オートサロン2024におけるスバルブースの様子。同会場では「WRX S4」ベースの限定車「WRX S4 STI Sport#プロトタイプ」が発表された。果たして次回のスバルブースに新型「フォレスター」は登場するのか。スバルファンの期待は高まっている。
東京オートサロン2024におけるスバルブースの様子。同会場では「WRX S4」ベースの限定車「WRX S4 STI Sport#プロトタイプ」が発表された。果たして次回のスバルブースに新型「フォレスター」は登場するのか。スバルファンの期待は高まっている。拡大
玉川 ニコ

玉川 ニコ

自動車ライター。外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、自動車出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。愛車は「スバル・レヴォーグSTI Sport R EX Black Interior Selection」。

デイリーコラムの新着記事
デイリーコラムの記事をもっとみる
関連キーワード
関連サービス(価格.com)
新着記事
新着記事をもっとみる
車買取・中古車査定 - 価格.com

メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。

ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。

ご登録ありがとうございました。

webCGの最新記事の通知を受け取りませんか?

詳しくはこちら

表示されたお知らせの「許可」または「はい」ボタンを押してください。