メルセデス・ベンツが高性能PHEV「メルセデスAMG E53ハイブリッド4MATIC+(PHEV)」を発売
2024.12.05 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2024年12月2日、「メルセデスAMG E53ハイブリッド4MATIC+(PHEV)」を発表し、同日、販売を開始した。
「RACE START」作動時には最高出力612PSを発生
メルセデスAMG E53ハイブリッド 4MATIC+(PHEV)は、メルセデス・ベンツのEセグメントモデル「Eクラス」をベースとしたハイパフォーマンスモデルであり、セダンとステーションワゴンが用意される。
パワーユニットには3リッター直6ターボエンジン「M256M」に高出力モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用している。エンジン単体のアウトプットは最高出力449PS、最大トルク560N・mで、9段ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」に統合された永久磁石同期モーター(163PS、480N・m)との組み合わせで、システム最高出力は585PS、同最大トルクは750N・mを発生。「RACE START」機能の作動時にはシステム最高出力が612PSに高められる。また大容量リチウムイオンバッテリーの搭載により、セダンで101km、ステーションワゴンで97kmの一充電走行距離も実現しているという(ともにWLTCモード)。
駆動システムには、前後トルク配分の連続可変が可能なフルタイム4WD「AMG 4MATIC+」を採用。ドライブトレインには「E53」シリーズとして初めて、ロッキング機構を電子制御する「AMGリミテッドスリップデフ」を装備している。
足まわりにも高度な機構を取り入れており、「Comfort」「Sport」「Sport+」の3つのダンピング制御を備えたアクティブサスペンション「AMG RIDE CONTROLサスペンション」や、4輪操舵システムの「リアアクスルステア」を標準装備。後者は100km/hを境に前後輪ステアの逆位相・同位相が切り替わり、100km/h以下では後輪を前輪とは逆方向に最大2.5°操舵。100km/hを超えると前輪と同じ向きに最大0.7°の後輪操舵を行う。
ブレーキも強化しており、フロントには6ピストンの固定キャリパーに390×36mmのディスクを、リアには1ピストンのフローティングキャリパーに360×26mm のディスクを装備。いずれも冷却効率に優れるドリルドタイプのベンチレーテッドディスクを用いている。
このほかにも、状況に応じてマウントの硬さを可変させ、快適性と操舵の正確性を高める「AMGダイナミックエンジンマウント」を採用。高い動力性能に応えるべくボディーシェルは各所が補強されており、20インチの大径ホイール&タイヤを収めるべく20mm拡幅された車体が、イルミネーテッドラジエーターグリルや専用の空力パーツとも相まって、同車の特別感を強調している。
価格はセダンが1698万円、ステーションワゴンが1726万円。
日本導入記念モデルも150台限定で発売
メルセデス・ベンツ日本では、この「E53」の日本導入に合わせて記念限定モデル「エディション1」の販売も開始した。
エクステリアには「AMG」のレタリングが目を引くブラックの専用デカールや、フロントスプリッターやエキゾーストエンドなどがハイグロスブラックとなる「AMGナイトパッケージ」に加え、フロントグリルやエンブレムなどがダーククロームとなる「AMGエクステリアナイトパッケージ ll」、カーボンファイバー製ドアミラーやトランクリッドスポイラー(セダンのみ)からなる「AMGカーボンパッケージ」、マットブラックの「21インチAMGアルミホイール(鍛造)」などが装備される。
ボディーカラーは、セダンには「MANUFAKTURアルペングレー(ソリッド)」と、有償オプションでエディション1専用色の「MANUFAKTURオパリスホワイトマグノ(マット)」の2色を設定。ステーションワゴンは「MANUFAKTURオパリスホワイトマグノ(マット)」のみの設定で、同色を標準で採用している。
いっぽう、インテリアはブラックの内装色と各所にあしらわれたイエローアクセントのコントラストが特徴で、ヘッドレストに「Edition 1」の刺しゅうが入ったブラックの「AMGパフォーマンスシート」(ナッパレザー、イエローステッチ入り)や、イエローシートベルト、イエローのイルミネーテッドステップカバー、イエローステッチ入りの「AMGパフォーマンスステアリング」(ナッパレザー/MICROCUT)、「Edition 1」の刻印が入った「AMGカーボンファイバーセンタートリム」などを採用。MBUXスーパースクリーンや専用のインドアカーカバーも装備される。
価格はセダンが2105万円、ステーションワゴンが2168万円。販売台数は前者が120台、後者が30台となっている。
(webCG)
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