日産ノート オーラNISMOチューンドe-POWER 4WD(前編)

2025.02.27 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 「NISMO」の名を持つ専用チューンの「日産ノート オーラ」に、レーシングドライバー谷口信輝はどんなことを感じたか? まずはワインディングロードで接した第一印象から報告する。
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気合の入った電動スポーツ

日本車のセールスランキングで毎月のようにトップ10に入り、日産車としては文句なしに最高の販売台数を誇る「ノート」。この、e-POWER搭載の人気コンパクトカーをワイドな3ナンバーボディーに仕立て直し、内外装に上質なイメージをちりばめたのがノート オーラである。

そして今回、谷口信輝に試乗してもらったのは、日産のワークスチームとしてSUPER GTをはじめとするレースに参戦するNISMOが、4WD仕様のノート オーラをさらにチューニングしたモデルで、その名を「ノート オーラNISMOチューンドe-POWER 4WD」という。その長いモデル名からも、日産が誇るテクノロジーとブランドをすべて注ぎ込んだ「全部乗せモデル」であることがおわかりいただけるだろう。

そのチューニングは凝りに凝った内容で、まずはリアモーターの最高出力と最大トルクをスタンダードの68PS/100N・mから82PS/150N・mに増強したうえで、前後モーターの出力制御を最適化することにより、コーナーの脱出速度を向上させたり、より小さな舵角で思いどおりのライン取りを可能にするコーナリング性能を手に入れたという。

さらに電動パワステに専用チューニングを施したほか、「ミシュラン・パイロットスポーツ4」や軽量な専用ホイールを装着してシャシー性能を改善。リアダンパーに専用のモノチューブ式を採用し、車両後部にボディー剛性を改善する補強パーツを追加するなどして走行性能を徹底に磨き上げたのが、このノート オーラNISMOチューンドe-POWER 4WDなのである。

まずは同じSUPER GTを戦う谷口に、NISMOの印象を語ってもらった。
「トヨタやホンダに比べると、日産NISMOの参戦規模って決して大きくありませんよね。それでも、戦い方を工夫することで、これまでに何度もタイトルを勝ち取ってきた。そういう意味でいえば、効率よくレースを戦う方法を知っているチームがNISMOだといっていいんじゃないでしょうか」

 
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