トヨタ・ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ プラグインハイブリッド(後編)
2025.05.29 谷口信輝の新車試乗 「トヨタ・ヴェルファイア プラグインハイブリッド」の走りは、従来型のハイブリッドのヴェルファイアとどう違うのか? ワインディングロードで試乗したレーシングドライバー谷口信輝が語る。ハイブリッドとの走りの違いは?
これまでに「アルファード/ヴェルファイア」(以下、アルヴェル)を3台乗り継いできたばかりか、最近になってトヨタ車体が企画・開発した超高級な特装車「アルファード スペーシャスラウンジ」を手に入れたというほどアルヴェル好きの谷口信輝。そんな谷口に最新のヴェルファイア エグゼクティブラウンジ プラグインハイブリッドを試してもらったところ、「フロア下にバッテリーを積んでいる割にはEVのような“張り”が感じられない」と、乗り心地については一定のしなやかさが認められるとの評価を得た。では、ハンドリングや動力性能についてはどうなのか。特集の後編では、この点を掘り下げていくことにしよう。
「EVモードで走ると、たしかに静かですね」
エンジンをかけずにバッテリーに蓄えた電力だけで走るEVモードの印象を、谷口はそう語った。
「いま、少し強めにアクセルペダルを踏みましたが、それでもエンジンはかかりません。僕が持っているヴェルファイアのハイブリッドだったら、このくらい強くアクセルペダルを踏むと必ずエンジンがかかるけれど、エンジンがかからないまま静かに加速できる点はプラグインハイブリッドのメリットですね」
そしてその静けさはアルヴェルというクルマに似つかわしいとも語った。
「乗る人がゆったりとくつろげるアルヴェルは、やっぱり静かであってほしい。EVモードは、そういう期待に応えてくれますね」
いっぽうで、谷口はEVモードに物足りなさも感じたようだ。
「低速域でアクセルペダルをグイッと踏み込んだときに、EVほど力強い加速感が得られない。正直、この辺の動力性能は、僕が持っているハイブリッドとあまり変わらないような気がします」
実は、アルヴェル ハイブリッドE-Fourの0-100km/h加速が9秒弱であるのに、同じアルヴェルでもプラグインハイブリッド仕様では0-100km/h加速を7秒少々でクリアするほど速さには違いがある。それを谷口が感じきれなかったのは、急坂が続くワインディングロードで試乗したことに関係があったのだろう。
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