トヨタ・クラウン エステートRS(後編)
2025.10.02 あの多田哲哉の自動車放談 従来の「クラウン」像とは大きく異なる16代目トヨタ・クラウンは、いかにして生まれたか? “大事な瞬間”をリアルタイムで見ていた多田哲哉さんが、この歴史あるモデルの開発について語る。前代未聞の「待った」
「新しいクラウンは、それまでトヨタ嫌いだった一定の層を引きつけただけでなく、乗り降りしにくいセダンに我慢して乗っていた高齢のクラウンファンがSUVに乗り換えるいいきっかけとなっています」と多田さん。
そんなクラウンの変革のきっかけとなったのは、クラウンの企画を説明する“商品化決定会議”での豊田章男会長の鶴のひと声だった……というのは、トヨタ自身が発信している有名なエピソードだ。
「あの話は本当です。あの場面には、私も居合わせていましたから」と多田さんは笑う。
「トヨタの商品化決定会議とは、次のフルモデルチェンジやマイナーチェンジをどうするかを役員の前で説明する会議のことで、内部では“開発提案”と呼んでいます」
「そこでたまたま私が担当する『スープラ』と当時のクラウンの提案をする機会がかぶりました。順番はクラウンが先で、私は後ろに座って待っていました。もちろん、会議での話は全部聞こえています」
ここでいうクラウンとは、当然、先代にあたる15代目のことだ。
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