マツダ・ロードスターS(前編)

2025.10.05 ミスター・スバル 辰己英治の目利き 辰己 英治工藤 貴宏 長きにわたりスバルの走りを鍛えてきた辰己英治氏が、話題の新車を批評。今回題材となるのは、「ND型」こと4代目「マツダ・ロードスター」だ。車重およそ1tという軽さで好評を得ているライトウェイトスポーツカーを、辰己氏はどう評価するのだろうか?
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スタイリングは文句なし!

マツダ・ロードスターは世界に誇れるクルマだ。1989年に登場した初代は世界中で大ヒット。2代目のモデルライフ中(2000年)には生産累計53万台を達成し、「2人乗り小型オープンスポーツカー生産累計世界一」としてギネス世界記録に認定された。かつてスバルの技術開発部で、数々のモデルの走りを鍛えてきた辰巳英治さんが今回評価するのは、そんなロードスターのND型と呼ばれる最新モデルだ。

ところでロードスターは、「NC型」と呼ばれる先代で、2リッターエンジンを積んでパワーアップし、車体剛性も上げてスポーツカーとしての資質を高めてきた。しかし現行型は「ロードスターはそうじゃないだろう」という考えに基づき、軽さと軽快さを重視したクルマづくりへと原点回帰している。果たして辰己さんは、それをどう判断するだろうか?

――今日の仕様は「S」。軽さにこだわったグレードですね。マイナーチェンジで安全装備などが追加されて、車両重量は1010kgとなってしまいましたが、当初は990kgと1tを切っていたんですよ。まずスタイリングの印象はいかがでしょうか?

辰己:いいねえ。文句のつけようがないんじゃない? デビューしてから何年たつんでしたっけ?

――10年ですね。

辰己:そのくらいたつよね。でも見た目に古さを感じないなあ。

 
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