「メルセデス・ベンツSクラス」の大規模改良モデル登場 車両全体の50%以上の部品を刷新

2026.06.11 自動車ニュース 藤沢 勝
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メルセデス・ベンツS580 4MATICロング
メルセデス・ベンツS580 4MATICロング拡大

メルセデス・ベンツ日本は2026年6月11日、「メルセデス・ベンツSクラス」マイナーチェンジモデルの国内導入を発表し、予約注文受け付けを開始した。

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フロントグリルのルーバーは1本増えて4本に。クローム仕上げのスターパターンがあしらわれている。
フロントグリルのルーバーは1本増えて4本に。クローム仕上げのスターパターンがあしらわれている。拡大
リアコンビランプもスターパターン入りに変わっている。
リアコンビランプもスターパターン入りに変わっている。拡大
14.4インチのセンターディスプレイと12.3インチのパッセンジャーディスプレイを一枚のガラスで覆った「MBUXスーパースクリーン」を標準で装備する。
14.4インチのセンターディスプレイと12.3インチのパッセンジャーディスプレイを一枚のガラスで覆った「MBUXスーパースクリーン」を標準で装備する。拡大
足まわりにはインテリジェントダンパー付きの「AIRMATICサスペンション」を装備している。
足まわりにはインテリジェントダンパー付きの「AIRMATICサスペンション」を装備している。拡大
最新の「Sクラス」では、内外装のカスタマイズの幅も格段に広がった(写真は「S580 4MATICロング」の後席スペース)。
最新の「Sクラス」では、内外装のカスタマイズの幅も格段に広がった(写真は「S580 4MATICロング」の後席スペース)。拡大
後席用ディスプレイのサイズも拡大され、13.1インチとなった。
後席用ディスプレイのサイズも拡大され、13.1インチとなった。拡大
トランクルーム。最奥のセンターには、長尺物の積載に対応するスキーホールが備わる。
トランクルーム。最奥のセンターには、長尺物の積載に対応するスキーホールが備わる。拡大
「S580 4MATICロング」の4リッターV8ガソリンツインターボエンジン。最高出力537PS、最大トルク750N・mを発生する。
「S580 4MATICロング」の4リッターV8ガソリンツインターボエンジン。最高出力537PS、最大トルク750N・mを発生する。拡大
「S450d 4MATIC」(写真)には、3リッター直6ディーゼルターボエンジンが搭載される。
「S450d 4MATIC」(写真)には、3リッター直6ディーゼルターボエンジンが搭載される。拡大
発表会の会場には、12気筒エンジンを搭載する改良型「メルセデス・マイバッハS680」も展示された。同モデルの注文受け付けは、2026年9月に開始される予定だ。
発表会の会場には、12気筒エンジンを搭載する改良型「メルセデス・マイバッハS680」も展示された。同モデルの注文受け付けは、2026年9月に開始される予定だ。拡大

Sクラスは言わずと知れたメルセデス・ベンツの旗艦サルーンである。1886年の自動車の特許取得から140年目の節目となる今回は、メルセデス・ベンツ革新の集大成として過去最大規模の改良を実施。内外装のデザインやインフォテインメントシステム等の刷新を図っており、車両全体の50%以上、実に約2700点もの部品を新規開発、または再設計したという。

これまでよりも約20%大きくなったラジエーターグリルは、サイズ拡大に合わせてクローム仕上げのルーバーも3本から4本へと増量。クローム仕上げのスターパターンもあしらわれており、フラッグシップとしての押し出しがより一層強くなった。グリルの周囲に仕込まれたイルミネーション(Sクラス史上初)、スターデザインのヘッドライトも存在感アップに寄与している。リアコンビネーションランプは3つのスターデザインを内蔵した新ユニットに変更。夜間に足元を照らし出す「Mercedes-Benz」ロゴのプロジェクターライトも新しい。

14.4インチのセンターディスプレイと12.3インチのパッセンジャーディスプレイを一枚のガラスで覆った「MBUXスーパースクリーン」の標準装備化により、ダッシュボードの眺めが一変。ソフトウエアのベースには自社開発のオペレーションシステム「MB.OS」を採用し、インフォテインメントシステムも最新バージョンにアップデート。「Googleマップ」をベースとしたナビゲーションシステムや生成AIを活用したバーチャルアシスタントなどを搭載している。

ダッシュボードだけでなくトリム面積を拡大したセンターコンソールも新しい。ウォールナット材にV字溝を刻んだ「オープンポアアンバーブラウンフィッシュボーンパターンウッド」が標準で備わっている。インテリアカラーには「ブラック」「マキアートベージュ/マグマグレー」に加えて、ラグジュアリーファッションの世界に着想を得たという新色の「ビーチブラウン/ブラック」を設定。明るいトーンのパイピングとステッチがラグジュアリーなキャラクターを引き立てるという。前席にはシートヒーターと連動するヒーテッドシートベルトも採用している。

これまでよりも幅広い内外装の選択肢を提案するカスタマイズプログラム「MANUFAKTUR Made to Measure(マヌファクトゥーア・メイド・トゥ・メジャー)」も導入された。エクステリアは100色以上、インテリアは400色以上(ステッチカラーは80色以上)、イルミネーションカラーは70色以上をラインナップ。過去のメルセデス・ベンツの名車と同じボディーカラーを選んだり、ヘッドレストやフロアマットなどに希望の文字やロゴのステッチを入れたりできる。

パワーユニットは4リッターV8ガソリンツインターボエンジンの「M177 Evo」と3リッター直6ディーゼルターボエンジン「OM656 Evo」の2つをラインナップ。いずれも最高出力23PSのインテグレーテッドスタータージェネレーターによるマイルドハイブリッドが組み合わされている。

「S580 4MATICロング」に搭載されるM177 Evoは最高出力537PS、最大トルク750N・mを発生。インジェクションステムや吸気カムシャフト、吸排気ポート、コンプレッサーホイールとターボハウジングに改良を受けたほか、フラットプレーンクランクの採用によって点火順序を変更。レスポンスの鋭さに磨きをかけるとともに、最新の排ガス規制もクリアしている。

最高出力367PS、最大トルク750N・mを生み出すOM656 Evoは「S450d 4MATIC」に搭載。将来の排ガス規制対応も視野に入れて開発されており、電気加熱式の触媒コンバーターを量産車として初採用。排ガス再循環(EGR)と冷却システム、クランクケース換気システムの剛性アップによって耐久性と効率性を強化している。

足まわりにはインテリジェントダンパー付きの「AIRMATICサスペンション」(エアサス)を装備する。インテリジェント機能をアクティブにするとスピードバンプの直前で電子制御によってダンピング能力を最適化。道路のくぼみのような不規則なバンプと垂直方向の車体移動を引き起こす長いバンプを区別するようになっている。センサーで検出したバンプのデータはクラウドに最大14日間保存され、他の車両と情報を共有。同じ場所に接近する他の車両のサスペンションを事前に調整するという。

価格はS450d 4MATICが1598万円で、S580 4MATICロングが2365万円。前者は2026年9月以降に納車予定で、後者は同じく9月以降に正式に発表されるとのこと。

(webCG)

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