アウディQ3スポーツバックTFSIクワトロ150kWアドバンスト(後編)
2026.09.27 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が新型「アウディQ3」に試乗。前編の最後に山野から「エンジン音が室内に……」という気になる発言が飛び出した。果たして新型Q3はプレミアムSUVとしてノイズが気になるレベルなのだろうか。真意を詳しく聞いてみた。音は重要なインフォメーション
山野哲也がドライブしているのは「アウディQ3スポーツバックTFSIクワトロ150kWアドバンスト」。新型アウディQ3スポーツバックの上位グレードであり、最高出力204PS/4500-6000rpm、最大トルク320N・m/1500-4400rpmの2リッター4気筒ターボエンジンを搭載する。今どきとしては珍しく、マイルドハイブリッドなどの電動化が一切施されないピュアな内燃機関だ。変速機は7段のデュアルクラッチ式AT、駆動方式はクワトロ=4WDである。
前編の最後に山野が「アイドリング状態でもエンジンの作動音が室内に入ってくる」と切り出した。すわプレミアムSUVとして静粛性に難ありか!? ということで稿を改めた次第である。山野の真意を聞いてみよう。
「例えば日本車だったらエンジン由来の音を消そうと努力しますよね。家のように静かな空間にすれば乗員同士がコミュニケーションを取りやすいですし、オーディオの音もよく聞こえます。でもアウディはエンジン音を重要なインフォメーションだと考えていて、あえて室内にそれを聞かせているんだと思います」
「エンジンの鼓動、脈打っているような感触といいますか、ピストンが動いている様子が音で伝わってくる。走らせればモーターとは違う味わい、エンジンならではの盛り上がりのある加速が楽しめる。エンジンが希少になっていく時代に向けた、アウディならではのアプローチということでしょうか」
シャシーはどうか。フロントがストラット、リアが4リンク式マルチリンクの足まわりには、伸び側と縮み側の減衰力を個別に制御可能な2バルブコントロール式の電子制御ダンパーを搭載。より安価な1.5リッターターボのFWDモデルも含めた全車に標準装備というからには、その仕上がりによほど自信があるのだろう。ドライブモードは「バランスト」「ダイナミック」「コンフォート」「エフィシェンシー」「オフロード+」の全5種類が設定されている。
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