アウディはサッカーと新型車で盛り上げ
2011.12.02 輸入車■アウディはサッカーと新型車で盛り上げ
アウディジャパンは、第42回東京モーターショーに「A1」の5ドアモデルをはじめとするニューモデルを出展した。
■サッカー一色のアウディブース
アウディブースのプレスカンファレンスは、サッカー一色だった。しかも本国ドイツのそれではなく、なんと日本代表をフィーチャーしていた。
オープニングでリフティングしながら現れたダンサーたちのユニフォームはブルー。その後舞台に登場したゲストは、「なでしこジャパン」こと女子日本代表の岩清水選手と坂口選手、そして男子日本代表のザッケローニ監督だった。
理由はすぐに分かった。この日発表された2台のワールドプレミアのうちの1台が、「A1サムライブルー」というワンオフモデルだったのだ。「A1」のボディーやインテリアを特別仕立てにしたもので、チャリティーオークションに出品されるとのことだが、要望が多ければ限定販売も考えているという。
「アウディA1」といえば、「なでしこジャパン」のメンバーに、22台が無償リース提供されたことで話題を集めたモデルでもある。なんとしてでもA1とサッカー日本代表との結び付きを強固にしたいという、アウディの執念が伝わってきた。
■期待の5ドアモデル
続いて登場したもう1台のワールドプレミアにして今回の主役、「A1スポーツバック」も、技術開発担当役員のミヒャエル・ディック氏が、「日本代表ルック」の3人のダンサーを乗せて登場した。
A1スポーツバックは、単にドアの枚数を増やしたA1ではない。後席空間をやや広げるなど、5ドアにふさわしい変更が実施されている。外観はドアの枚数だけでなく、ルーフサイドのアーチ部分を別色とした3ドアに対し、スポーツバックはルーフを含めた2トーンとしている。
関係者から聞いた話では、A1の日本での販売台数は、当初の予想ほどではないという。理由が3ドアのみのボディーにあったことは明白だ。ドアの数もシートの数も「多ければ多いほどいい」のが、わが国の自動車マーケットなのだから。その点からいけばA1スポーツバックは、“救世主”になり得る可能性を持っている。
■日本初公開モデルが山盛り
ただ今回のアウディブースには、これ以外にも注目すべきモデルがあった。コンパクトなクロスオーバーの「Q3」、「Q5」と「A6」のハイブリッドモデル、「A7」のハイパフォーマンスバージョン「S7」、スーパースポーツ「R8 GT」のオープンバージョンで、いずれも日本初公開モデルである。
特に「Q5ハイブリッド」「A6ハイブリッド」は、アウディのハイブリッドカーとしては初上陸で、エンジンを同じグループ内の「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」や「ポルシェ・カイエン/パナメーラ」が積む3リッターV6スーパーチャージャー付きから2リッター直4ターボに置き換えるなど、より環境対応性を高めたモデルだった。
しかしプレスカンファレンスでは、2台のハイブリッドを含めて、これらのモデルへの言及はなかった。個人的に興味があったロータリーエンジン搭載のレンジエクステンダーEV「A1 e-tron」については、プレスデイ初日は姿さえ見せず、残念な思いにさせられた。
EVやPHVが普通に販売されているこの国で、ハイブリッドやEVをアピールしても話題にならないと考えたのかもしれない。アウディブランドがかつての技術主導から販売主導へシフトしつつあると理解できたプレスカンファレンスだった。
(文と写真=森口将之)
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