独アウディ、R8の限定モデルを発表
2010.05.28 自動車ニュースアウディ、「R8」に333台限定の最上級モデル“GT”を設定
独アウディAGは、本格2シータースポーツ「R8」に、560psの最上級モデル「R8 GT」を設定し、2010年中に生産を開始すると発表した。
■35psパワフルで、100kg軽い
「R8 GT」は、V10エンジン搭載の「R8 5.2 FSIクワトロ」をベースに、さらなるチューニングを施したシリーズ最強モデル。2010年中に生産が開始され、全世界333台限定で販売される予定だ。
ハンガリーのジュール工場において手作業で組み上げられる「R8 GT」のエンジンは、軽量で強靱(きょうじん)なアルミニウムシリコン合金製クランクケースの採用など各部のリファインにより、ベース車を35ps、1.1kgm上回る、最高出力560ps、最大トルク55.1kgmを発生。「ランボルギーニ・ガヤルド LP560-4」に並ぶパワー&トルク値を得た。
車重は、べース車の1625kgから1525kgにダウン。この100kgに及ぶ軽量化は、車両のあらゆる部分を見直し、入念な作業を行った結果、なし遂げられたものだと説明される。
トランスミッションは、シーケンシャルマニュアルトランスミッションの「Rトロニック」が組み合わされる。性能は、0-100km/h加速が3.6秒、最高速度は320km/hにまで達するとうたわれる。
前後ダブルウイッシュボーン式のサスペンションには、ボディを最大で10mm下げられるマニュアル調整機構が備わる。また、フロントとリアのキャンバー角がベース車より大きくとられ、コーナリング時の接地性を高めるセッティングとなっている。
ブレーキには、高い耐久性と耐摩耗性、そして軽量を特徴とするカーボンファイバーセラミックディスクが標準装備される。
なお、アウディジャパンによれば、台数は未定ながら、日本への導入予定もあるという。
(webCG 曽宮)