スバル・レガシィ一部改良、進化版「EyeSight」搭載
2010.05.19 自動車ニュース「スバル・レガシィ」一部改良、進化版「EyeSight」搭載
富士重工業は2010年5月18日、「スバル・レガシィ」に一部改良を施し、発売した。今回の目玉は、進化型「EyeSight」の投入だ。
■強化されたプリクラッシュ機能
2009年5月に登場した現行「レガシィ」が、一部改良を受けた。今回の改良では、スバルが長年開発を行ってきた予防安全技術「EyeSight(アイサイト)」の機能アップが図られ、事故防止に役立つ自動ブレーキ機能“プリクラッシュブレーキ”の機能が強化されたほか、クルーズコントロールの制御を洗練させるなどのファインチューンも行われた。
進化版プリクラッシュブレーキは、ステレオカメラでとらえた前方の映像をもとに、衝突の危険があると判断される場合、クルマが完全に停止するまで自動ブレーキを作動させ、衝突を回避または被害の低減を図るというもの。対象物との速度が30km/h以下であれば危険を回避でき、30km/h以上の速度であっても、自動ブレーキは作動するため、事故被害の軽減に貢献する。
また、このドライバー支援装置には、ドライバー自身が危険回避操作を行った場合にも、その操作を手助けする“プリクラッシュブレーキアシスト”機能も含まれる。これは、緊急ブレーキを必要とする場面で、制動力の立ち上がりを早め、ブレーキを踏む力が弱い場合でも、力強くブレーキングしたのと同等の効果が得られるようにするもの。
“全車速追従機能付きクルーズコントロール”の機能アップも図られた。これは、渋滞でストップ&ゴーが繰り返される状況で、アクセルとブレーキの操作をドライバーに代わって行う機能。今回のマイナーチェンジでは、より自然な制御が追求されると同時に、自動ブレーキが従来よりも強めにかかる(従来の最大−0.25Gから−0.4Gまで強化)ようになり、使い勝手が向上した。
このほか「EyeSight」には、シフトの入れ間違い、ペダルの踏み間違いによって起こる事故の防止を目指した「AT誤発進抑制制御」や、車間距離警報、車線逸脱警報、ふらつき警報なども搭載される。
なお、機能アップした「EyeSight」は、実質10万円程度の価格に抑えられ、設定車種も拡大するなど、より身近な存在となった。たとえば、2.5リッターNAの「2.5i EyeSight」の場合、「B4」は274万500円、「ツーリングワゴン」は289万8000円、「アウトバック」は310万8000円に設定される。
■装備が充実、特別仕様車も登場
一部改良では、全車にクルーズコントロールが標準装備されたほか、B4、ツーリングワゴン、アウトバックの各グレードに設定される「Lパッケージ」と「Sパッケージ」の装備の充実が図られた。「Lパッケージ」には、17インチアルミホイール、オートライト&オートワイパー、ヘッドランプウォッシャーが、「Sパッケージ」には左右独立温度調整機能付きフルオートエアコン、助手席パワーシートなどが追加された。
また今回、「B4」と「ツーリングワゴン」に、特別仕様車「2.5i S-style」が設定された。これはエントリーグレード「2.5i」をベースに、専用16インチアルミホイール、HIDロービームランプ、本革巻きステアリングホイール、マフラーカッターなどを装備したもの。価格は「B4」は6万3000円高、「ツーリングワゴン」は7万3500円高に設定された。
レガシィシリーズの価格は、「B4」が220万5000円から332万8500円。「ツーリングワゴン」は236万2500円から348万6000円。「アウトバック」は267万7500円から372万7500円。
(webCG 曽宮)
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