■【会場リポート】スバルのコンセプトカーは「どこかで見たような……!?」
スバルは、水平対向の直噴ターボユニットにモーターを組み合わせた、ハイブリッドのコンセプトカーなどを出展した。
■ボクサーHVとビームスEV
漆黒の空間に白い光の輪を描き、中にクルマを置いたスバルのブースは、さながら天空の六連星。その中央奥にあるステージで、森郁夫社長のプレスブリーフィングは始まった。
近況紹介、トヨタ・ダイハツとのアライアンス状況、モーターショーの出展車概要という順序でスピーチは進んだ。近況紹介では、欧州市場向けディーゼル、新世代CVT「リニアトロニック」、電気自動車「プラグインステラ」と、環境問題にも積極的に対応していることをアピール。アライアンスではもちろん、トヨタと共同開発のFRスポーツカーにも触れていた。
そして今回のショーの主役ということで、壇上に置かれたコンセプトカーが紹介されたのだが、その名は「ハイブリッド・ツアラー・コンセプト」と、サッカー日本代表の愛称「サムライブルー」を連想させる、ありきたりな名前。
デザインも、前後に長いガルウイングドアは1960年代のランボルギーニのコンセプトカー「マルツァル」を思わせるし、リアスタイルはアルファ・ロメオの「ブレラ」そっくり。コンセプトカーなのに、どこかで見たようなカタチをしている。
水平対向エンジンを直噴ターボ化し、左右対称4WDシステムを核に前後にモーターを装備したハイブリッドシステムはスバルらしく、オリジナリティもある。ただし森社長の言葉によれば、ハイブリッドの発売は2012年だという。
新鮮さでいけば、右隣に展示されていた「プラグイン ステラ feat. BEAMS」のほうが上だ。スバルではインプレッサに続くビームス仕立てだが、ポップなグラフィック、グリーンのホイール、モノトーンのインテリアなど、見るべき点は多い。
モーターショーは持ち前の技術を「見せる場」である。だからこそスバルには「見せる力」を磨いてほしいと思った。共同開発したFRスポーツカーに「ハチロク」と名づけたトヨタのセンスをアライアンスから吸収し、ボクサー・ハイブリッドに似合うスタイリングとネーミングを創造してもらいたい。
(文と写真=森口将之)
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