アウディA1が見えてきた!【パリサロン08】
2008.10.03 自動車ニュース【パリサロン08】アウディA1が見えてきた!
パリサロンにおいて、独アウディはサブコンパクトクラスの「アウディA1スポーツバック・コンセプト」を披露した。
■今度は5ドアのスポーツバック
2007年の東京モーターショーで、アウディは“メトロプロジェクト・クワトロ”を発表した。同モデルは、A3よりさらに小さなサブコンパクトカーで、この2、3年のうちに発売が予定される期待の新シリーズ。東京ショーでデビューしたのは3ドア版だったが、今回パリサロンには、5ドア版「A1スポーツバック・コンセプト」がお目見えした。
全長3.99m、全幅1.75mの5ドアボディは、3ドア版に比べるとずいぶんまっとうなデザインに思える。大型のシングルフレームグリルやLEDポジショニングランプ内蔵のヘッドライト、横長のテールランプなどは、最新のアウディの文法どおりだ。
もちろん、その中身もアウディらしく、4WDの「クワトロ」を搭載する。といっても従来のシステムとは異なり、前輪用には150psの1.4リッター直噴ガソリンターボ、後輪用には27psの電気モーターでそれぞれ配置するパラレル(並列)ハイブリッド方式のクワトロである。
前輪の駆動にはデュアルクラッチタイプのSトロニックを用い、素早く効率よくエンジンのパワーを路面に伝える。さらに加速時には150Nm(15.3kgm)のトルクをリアモーターが発揮し、エンジンとあわせて最大390Nm(39.8kgm)の高トルクを実現。おかげで、0-100km/h加速7.9秒、最高速200km/hをマークする。
■“電動クワトロ”を搭載
一方で、エンジンの自動オン/オフシステムや回生ブレーキシステムなどにより、3.9リッター/100km(約25.6km/リッター)の好燃費を達成する環境志向のクルマでもある。
サスペンションは前マクファーソンストラット、後4リンクが奢られ、TTや新型A3スポーツバックに設定される電子制御サスペンションの「アウディ マグネティックライド」を搭載。ボディサイズは小さくなっても、高性能、高級化の手を緩めないあたりがアウディらしい。
市販時に“電動クワトロ”が搭載されるかどうかは不明だが、アウディが放つこのプレミアムサブコンパクトは、自動車の世界に新たなダウンサイジングの流れをつくり出してくれそうな予感がする。いまからデビューが待ち遠しい一台である。
(文=生方聡)
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