イタリアで、人気の劇画をモチーフにした特別な「フィアット500」発表
2008.09.18 自動車ニュースイタリアで、人気の劇画をモチーフにした特別な「フィアット500」発表
伊トリノのチューナー「ストゥディオトリノ」は、2008年9月12日、イタリアの劇画「ディアボリック」を題材にしたフィアット500「ディアボリカ(DIABOLIKA)」を発表した。
■やっぱり怪盗はチンクエチェントがお好き?
「ディアボリック」とは、黒タイツに身をつつんだ怪盗が弱きを助け強きを挫くストーリー。1962年の創刊以来、イタリアで根強い人気の劇画だ。
「フィアット500 ディアボリカ」のベースとなるのは、500のスポルト仕様。ボディカラーは艶消しブラックで、テールランプからリヤフェンダーにかけて劇画のイメージカラーである赤いラインが施されている。
劇中で主人公が「ジャガーEタイプ」を乗り回していることにちなみ、それをイメージさせるボラーニ(ルオーテ・ミラノ)製スポークホイールが奢られている。ブレーキはブレンボ製。
タイヤはピレリがこの車のために製作したもので、トレッドパターンには劇画主人公の眼が彫られているという凝りようだ。
インテリアに目を移すと、前席とサンルーフシェイドには主人公とその恋人、後席にはパトカーの追跡を受ける500ディアボリカがプリントされている。リモコンキーと小物入れにも、劇画のシーンがデコパージュの手法で貼られる。
またステアリングやシフトレバーの手縫いステッチにはイメージカラーの赤が使われた。
ディアボリカは限定50台の販売予定で、価格は未定。
ストゥディオトリノは、「ディアボリカのステアリングを握ることで、ドライバー自らが劇画の主人公となって新たなストーリーを展開してほしい」とアピールしている。
それにしてもディアボリックといい、ルパン三世といい、“やさしい怪盗”は500がお好きなようで。
(文=大矢麻里、Mari OYA/写真=STUDIOTORINO)
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