BMW、X5のディーゼルハイブリッドを出展【ジュネーブショー08】
2008.02.27 自動車ニュース【ジュネーブショー08】BMW、X5のディーゼルハイブリッドを出展
BMWは、2008年3月6日に開幕するジュネーブモーターショーで、ディーゼルハイブリッドのコンセプトカー「Vision Efficient Dynamics」を発表する。
■リッターあたり100ps越え
BMWがジュネーブショーで発表する「Vision Efficient Dynamics」(ビジョン・エフィシェント・ダイナミクス)は、X5をベースとするディーゼルハイブリッド・コンセプトだ。BMWは、07年のフランクフルトショーで「X6」に2モーター式のフルハイブリッドシステムを組み合わせたコンセプトカーを発表済みだが、今回出展されるディーゼルハイブリッドは、それとは異なる“マイルドハイブリッド”システムを搭載する。
ビジョン・エフィシェント・ダイナミクスに搭載されるハイブリッドは、出力15kW(20.4ps)/トルク210Nm(21.4kg-m)のモーターをエンジンのアシスト用として使う。バッテリーは高性能なリチウムイオン電池で、ラゲッジ床下に搭載。さらに太陽電池をルーフに備え、充電された電気はシステムの予熱や停車時の換気、クーラーボックスの保冷機能などにあてがわれる。
メインの動力源となるエンジンは、排気量2リッターの直噴コモンレールディーゼル。同エンジンは、3世代目にあたる最新の軽量アルミニウム製クランクケースを持ち、可変ツインターボで過給をおこなう最新ユニットだ。
■高出力でかつCO2を大幅削減
エンジン出力は、150kW(204ps)/400Nm(40.8kg-m)。ディーゼルでリッターあたり100psオーバーを実現した数少ないエンジンだ。モーターを組み合わせたシステム全体の出力は165kW。重量級のX5をスタートから8.9秒で100km/hに届かせる加速性能を持つ。
トランスミッションは、ZF社と共同開発された8段ATが搭載される。この多段オートマチックはすでに量産レベルにあるというから、今後様々なモデルに搭載されることになりそうだ。
BMWの最新技術を結集したビジョン・エフィシェント・ダイナミクス。重量の重いSUVで、もちろん4WDで、 燃費は100kmあたり6.5リットル (=15.4km/L)とかなり優秀。CO2排出量は1km走行あたり172gと、既存の「X5 3.0sd」(216g/km)と比べ、大幅な削減に成功している。
(webCG 曽宮)
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