クルマ好きなら毎日みてる webCG 新車情報・新型情報・カーグラフィック
【スペック】全長×全幅×全高=4300×1900×1165mm/ホイールベース=2560mm/車重=1330kg/駆動方式=4WD/5リッターV10DOHC40バルブ(530ps/8000rpm、52.0kgm/4250rpm)/価格=2617万1250円(テスト車=2973万6000円)

ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ(4WD/2ペダル6MT)【短評(後編)】

軽くて速いだけじゃない(後編) 2008.02.26 試乗記 森口 将之 ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ(4WD/2ペダル6MT)
……2973万6000円

小型・軽量でハイパフォーマンスをねらった「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」だが、普段使いに不満はあるのだろうか。その実用性に注目する。
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

実用性の高さは911同等

乗り心地は硬質で、スタンダードよりアルミフレームらしい乾いた感触が目立つものの、強固なボディがショックを瞬時に収束させるおかげで、予想したほどはツラくない。エンジンに気難しさはまったくなく、6速2000rpmからでも普通のクルマ並みの加速を示す。

全長4300mmと「ポルシェ911」より短く、全幅は1900mmあるものの派手なフェンダーフレアがないボディは、見切りが容易。スイッチでフロントの車高を上げられるので段差も気にならず、リバースに入れるとカーナビのモニターに後方映像を映し出す装備まで選べる。

スーパースポーツを足に使いたいと思うユーザーに、ガヤルドのこの実用性の高さはささるはず。僕も街乗りをしたが、強力すぎるブレーキが低速ではうまく扱いづらい部分以外に不満はなかった。911のライバルとして、もっとその姿を見かけていいと思ったほど。そしてこのスーパーレジェーラならコンペティティブなムードに浸りつつ、シティクルーズできるというわけである。

ランボルギーニ ガヤルド の中古車webCG中古車検索

エンジン音はアウトロー

でも街を流すために生まれたクルマではないことは明白。高速道路に乗り入れたのでパドルを弾いてマニュアルモードに切り替え、スロットルペダルを踏み込むと、短く低い車体はカタパルトから弾かれたように飛び出していく。加速のツキのよさに軽さを実感。しかも10psパワーアップしたV10は、4000rpmであきらかに伸びを鋭くしたあと、7000rpmでもう一度炸裂するというドラマを持っているのだ。

5気筒にも通じる不協和音的なビートに、フォーンとヌケのいい排気音が混じったサウンドは、一般的な快音とはちょっと違うけれど、ランボルギーニらしいアウトローな響きだ。右足に力を込めるとボリュームが一気に高まって、エンジンの中にいるような雰囲気。
スポーツモードを選ぶと、スロットルやギアチェンジのレスポンスがさらに鋭くなる。レブリミットで自動的にシフトアップしない点もノーマルモードとの違いだ。でもここまで速いと、シフトアップしてくれたほうがありがたかったりする。

進んだスーパースポーツ

直進性は速度を上げるほど安定性を高めていく。フロントはもう少し接地感が欲しいと思ったけれど、リアのスタビリティは根が生えたように磐石だ。コーナー入口で強めのブレーキを掛けると、さきほどとは裏腹に、踏力に応じた制動力を強烈に発揮してくれる。街中では鈍いと感じたステアリングはリニアな感触になり、その後の動きで車体の軽さを実感できる。コーナーではリアのV10の存在を重さとして感じるが、4WDのおかげもあって公道でそれ以上のコトは起こらない。すべてのメカニズムが超高速に照準を合わせているのだ。

でもそれは今日の多くのスーパースポーツに共通すること。ガヤルド・スーパーレジェーラで興味深いのは、パワーアップを10psにとどめる代わりに、ウェイトを100kgもダウンさせた事実だ。ガヤルドのライバル、「フェラーリF430」の高性能版「スクーデリア」も、期せずしてマイナス100kgを謳っている。

日本やドイツの高性能車がパワーにまかせてスピードを追求するなか、イタリアン・スーパーカーは軽さで速さを手にする方向にシフトしつつある。地球環境を考慮に入れての選択、か?
軽くて速いだけじゃない。ガヤルド・スーパーレジェーラは進んだスーパースポーツでもある。

(文=森口将之/写真=郡大二郎)


ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ(4WD/2ペダル6MT)【短評(後編)】の画像 拡大
【試乗車のオプション装備】
カーボンセラミックブレーキ=194万400円/マルチメディアシステム=25万2000円/トラベルパッケージ=8万850円/スーパーレジェーラリアウィング=73万5000円/盗難防止システム=7万2450円/ロールオーバーバープレパレーション=8万850円/リアビューカメラ=32万2350円/スーパーレジェーラフロアマット=8万850円
【試乗車のオプション装備】
カーボンセラミックブレーキ=194万400円/マルチメディアシステム=25万2000円/トラベルパッケージ=8万850円/スーパーレジェーラリアウィング=73万5000円/盗難防止システム=7万2450円/ロールオーバーバープレパレーション=8万850円/リアビューカメラ=32万2350円/スーパーレジェーラフロアマット=8万850円 拡大
森口 将之

森口 将之

モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。ヒストリックカーから自動運転車まで、さらにはモーターサイクルに自転車、公共交通、そして道路と、モビリティーにまつわる全般を分け隔てなく取材し、さまざまなメディアを通して発信する。グッドデザイン賞の審査委員を長年務めている関係もあり、デザインへの造詣も深い。プライベートではフランスおよびフランス車をこよなく愛しており、現在の所有車はルノーの「アヴァンタイム」と「トゥインゴ」。

試乗記の新着記事
  • ホンダCB750ホーネット(6MT)【レビュー】 2026.7.18 ホンダのスポーツネイキッド「CB750ホーネット」が、話題の「E-Clutch」を獲得。ライディングの幅を広げる自動クラッチシステムは、パンチの利いた2気筒のストリートファイターにどんな走りをもたらすのか? その仕上がりを確かめた。
  • ベントレー・ベンテイガ スピード(4WD/8AT)【試乗記】 2026.7.17 「ベントレー・ベンテイガ」に最上級グレードの「スピード」が登場。ブランドの在り方をストレートに伝える名称のトップパフォーマンスモデルだが、従来型との最大の違いはその心臓部にV8エンジンが積まれていることだ。およそ不満のあろうはずもないが、最新モデルの仕上がりをリポートする。
  • フェラーリ849テスタロッサ スパイダー(4WD/8AT)【海外試乗記】 2026.7.15 歴史ある車名が与えられた「フェラーリ849テスタロッサ」は、従来型から大幅な進化をとげた高性能スポーツカーだ。では、そのオープントップバージョンの走りはどうか? 日本での発売を前に、フェラーリ通として知られる西川 淳が試乗した。
  • ポルシェ・カイエン ターボ エレクトリック(4WD)【試乗記】 2026.7.15 ポルシェ最新の電動ハイパフォーマンスSUV「カイエン エレクトリック」。そのラインナップのなかでも、最高峰に位置するのが「カイエン ターボ エレクトリック」だ。最高出力1156PS、最大トルク1500N・mという、とてつもないパフォーマンスの一端に触れた。
  • プジョー308 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】 2026.7.14 マイナーチェンジで内外装がブラッシュアップされた「プジョー308 GTハイブリッド」に試乗。大胆なデザインのフロントフェイスに目を奪われるが、ステランティス自慢の1.2リッター直3マイルドハイブリッドを搭載する最新モデルの仕上がりと走りやいかに。
試乗記の記事をもっとみる
ランボルギーニ ガヤルド の中古車webCG中古車検索
関連キーワード
新着記事
新着記事をもっとみる

メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。

ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。

ご登録ありがとうございました。

webCGの最新記事の通知を受け取りませんか?

詳しくはこちら

表示されたお知らせの「許可」または「はい」ボタンを押してください。