トヨタ・カローラルミオン1.8S(FF/CVT)【試乗記】
親孝行なストリートボーイ 2008.01.14 試乗記 トヨタ・カローラルミオン1.8S(FF/CVT)……195.0万円(車両本体価格)
基本のコンセプトは「Relax in Style(リラックス イン スタイル)」。シンプルな箱型デザインと、ゆとりある居住空間が持ち味の新たなカローラシリーズに試乗した。
『NAVI』2007年12月号から転載。
カローラファミリーに
10月9日にデビューしたトヨタ・カローラルミオンの場合、名は体を表さない。プラットフォームはカローラのものではなく、オーリス/ブレイド/RAV4と共通……、というウンチクを書き連ねるスペースはないので、早速乗り込んでみましょう。
オーリスより10cm以上高い1630mmの車高のおかげで、乗り降りはらくらく。インテリアを見渡せば、センターに配置される4連メーターがちょっとイイ感じのアクセント。たっぷりとしたサイズのシートはなかなか掛け心地がいいものの、後にコーナリング時のサポート不足が判明。
エンジンラインナップは1.5リッター(110ps/14.3kgm)と1.8リッター(136ps/17.8kgm)の2種。ともにCVTとの組合せで、1.8リッターモデルには7速シーケンシャルシフトが備わる。1.5リッターとはいえパワーは十分、市街地でも高速でも滑らか&活発。ただし高速巡航でややうるさいから、静粛性を求めるなら1.8リッターか。乗り心地もまったりしなやかで、走っていて気に障るところがないトヨタ伝統の味。スクエアな形状の荷室は使いやすく、後席も広々。bB的スタイリングからゲテモノ版カローラかと思いきや、根はマジメ。乗降性に優れることからも、意外と年配の方にマッチするかも。
(文と写真=サトータケシ/『NAVI』2007年12月号)
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サトータケシ
ライター/エディター。2022年12月時点での愛車は2010年型の「シトロエンC6」。最近、ちょいちょいお金がかかるようになったのが悩みのタネ。いまほしいクルマは「スズキ・ジムニー」と「ルノー・トゥインゴS」。でも2台持ちする甲斐性はなし。残念……。
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