インプレッサ最強グレード、「WRX STI」が登場
2007.10.25 自動車ニュースインプレッサ最強グレード、「WRX STI」が登場
富士重工業は、ハッチバックモデル「インプレッサ」にホットバージョンの「WRX STI」を追加設定。2007年10月24日に発売した。価格は、344万4000円からとなる。
■ホッテスト・ハッチ
今年6月に発売された「スバル・インプレッサ」に、最強バージョンたる「WRX STI」が追加デビューした。
海外では4ドアセダンの「WRX」が流通しているが、今回ベースとなったのは、日本でなじみある5ハッチバックのインプレッサだ。
「Pure form for driving」(=走りの為の純粋なデザインの追求)を開発テーマにデザインされたボディのサイズは、全長×全幅×全高=4415×1795×1475mm。ノーマルより55mm拡幅されたフェンダーが、ラインナップのなかでも特異な雰囲気をかもし出す。
長さと高さに変わりはないが、ホイールベースは5mm延長された(2625mm)。
さらに、エクステリアでは、エンジンルームの熱を逃がすフロントバンパー後端のスリットや、ツインデュアルテールパイプが特徴となる。
■ランエボXを凌ぐ、「308ps」
エンジンは、2リッターツインスクロールターボの水平対向4気筒。
先にモデルチェンジを果たしたライバルの「三菱ランサーエボリューションX」は280ps据え置きだが、新型「WRX STI」は308ps/6400rpm、43.0kgm/4400rpmを発生する。次点のグレード「S-GT」に比べて、パワーで58ps、トルクは19kgの差をつけた。
トランスミッションは6MTのみで、駆動方式は言わずもがなの4WD。フロントデファレンシャルギヤは応答性に優れるトルク感応型LSDを、リヤデファレンシャルギヤには、スムーズな駆動配分を行うトルセンLSDを採用した。
センターデフの差動制限を自動または手動で調整できるDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)に、3段階選べる自動制御を設定(マルチモードDCCD)。
コーナリング中の挙動を安定させる「VDC」は、ドライバーのコントロール範囲を広げた「マルチモードVDC」とし、運転の楽しさと高度な安全性を高次元で両立させたという。
「燃費重視」から「パフォーマンス重視」まで、エンジンレスポンスを3つのモードで選ぶ「SIドライブ」システムも備わる。
足まわりは、フロントがマクファーソンストラットで、リアがダブルウィッシュボーン式。ホイールは18インチの鋳造アルミ。オプションで同サイズのBBS製鍛造アルミも用意される。組み合わされる標準タイヤは、245/40R18サイズの 「ブリヂストンRE050A」だ。
代々、「世界ラリー選手権」(WRC)のベースモデルになることで知られる「WRX STI」。同社は新型についても、2008年1月1日に「グループNホモロゲーション」を取得すべく、FIA(国際自動車連盟)に申請するとのこと。ラリーフィールドでの勇姿が期待される。
価格は「WRX STI」が365万4000円で、カスタムを前提に装備を簡素化した「WRX STI 17インチタイヤ仕様」が、21万円安の344万4000円となっている。
(webCG 関)
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