■【会場リポート】スバルのトリは千両役者「インプレッサWRX STI」
スバルブースのの目玉は、もちろん「インプレッサ」の高性能バージョンたる「WRX STI」。しかし、カンファレンスは意外な話題から始まったのだった。
■電気自動車といえばスバル!?
ステージにはベールをかぶったモデルが置かれ、スクリーンではカウントダウンの数字が打ち出されていく。ゼロになって「インプレッサWRX STI」が現れるかと思いきや、ほのぼのとしたファミリーの映像が映し出された。「移動するあなたの時間を豊かなものに」というテーマもずいぶんおとなしい。
そして、森郁夫社長のスピーチは、なんと“電気”の話から始まった。「快適・信頼の走りと地球環境の融合」というスローガンが示される。派手なラリーの話題から始めたりはしないのだ。
コンセプトモデルの説明は、まず「エクシーガ」から。スバル初の7人乗りとなるこのモデルは、商売の面ではこれから重要な柱となっていくべきものだ。「近い将来このコンセプトをベースにしたモデルを市販します」と明言した。
市販の約束は、もう一つあった。電気自動車の「G4e」である。「R1e」の2倍となる200kmの航続距離を実現したという。これがそのまま販売されるわけではないが、2010年をメドにEVを市販する、との発言だった。「電気自動車といえばスバル、といわれるようになりたい」というのだから、なかなかの意気込みである。
このほか、安全技術の「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」を来年「レガシィ」に搭載するとの発表もあった。
これだけじらした後で、ようやく最後に真打ちが登場した。ベールがはずされると、シルバーに輝くSTIが現れる。ヨーロッパ人ジャーナリストの興奮した声が後から聞こえた。発表する社長も、「純粋な走りの資質」と誇らしげに説明する。環境も大切だけれど、スバリストが待ちこがれたSTIはやっぱり千両役者だ。
1958年の「スバル360」発売以来、来年で50周年を迎えるそうだ。「走り」「水平対向エンジン」から、「環境」「電気」への転換点の年となるのかもしれない。
(別冊単行本編集室 鈴木)
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