第138回:新春、輸入車チョイ乗りリポート 〜いま『webCG』が気になるクルマはコレ!(その1)
2012.02.29 エディターから一言第138回:新春、輸入車チョイ乗りリポート〜いま『webCG』が気になるクルマはコレ!(その1)
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2011年の新車登録台数が前年を13%上回った、海外メーカーのインポートカー。今、どんなモデルが狙い目なのか? JAIA(日本自動車輸入組合)主催の試乗会に参加した『webCG』スタッフが、“一押しモデル”を価格別に紹介します。
【400万円以下ならコレ】
「ガイシャって、高いでしょう?」 一概に、そうとも言えません。なかには200万円前後のものだって……。まずは、やや手の届きやすい価格帯の“おすすめ輸入車”を紹介いたします。
“熟車”の魅力プジョー207 アーバンムーブ……204万円
「街をスタイリッシュに駆け抜ける」をキャッチフレーズに仕立てられた特別限定車が「207アーバンムーブ」。ハッチバックとSW(ワゴン)が選べ、それぞれ150台と80台だけ用意される。今回試したのは前者。
ベースはエントリーグレードの「スタイル」で、それに赤と黒のコンビネーションシート、赤いシートベルト、16インチホイール(スタイルは15インチ)、左右独立式オートエアコンなどが5万円のエクストラで付く。個人的には、赤いシートベルトは「都会的」というより「スポーティー」な気分にさせられた。
それはさておき、すっかり感心してしまったのが、モデルライフの終盤に差し掛かった「207」の完成度の高さだ。まず、乗り心地が絶妙。ソフトにすぎず、アルデンテなコシが残る乗り味は、遠出をしてこそ違いが出そう。次に、ステアリング操作に対して、クルマ全体が一気に向きを変えるかのようなシャープなフットワークもはっとさせられた。クルマ全体がハツラツとしている。
あえて言うならATに、せめてもう1段欲しいところ。でも、熟女ならぬ“熟車”の魅力は捨てがたい。付き合いが長くなりそうな一台。
(webCG 竹下)
都会派向けのエントリー・ジープジープ・パトリオット スポーツ……258万円
2007年に日本に導入されて以来、着々と人気を集め、最近では「ラングラー アンリミテッド」とジープブランド販売ナンバーワンの座を競うほどの人気モデルになっている「パトリオット」。
今回の試乗車は、そのエントリー・ジープのなかでももっとも安価な設定となる「スポーツ」の2012年モデル。2011年モデルとの違いは、このグレードのみ排気量が従来の2.4リッターから2リッターにダウンサイジングされ、駆動方式が4WDからFFに変更されたこと。これで車両価格は20万円安くなった。
ジープ・ファミリーには、このほかパトリオットの兄弟車である「コンパス」が2012年3月3日に加わる予定だ。そのコンパスもFF車のみの設定となることがすでにアナウンスされており、これまで4WD一色だったジープは、ここにきて一変、シティーランナーとしての新たな顔も持つことになる。
ということで、コンパスとパトリオット スポーツのどちらを選ぶかはとても悩ましい。両者はプラットフォームやエンジンは共通なので、主だった違いは内外装のみ。内装もダッシュボードの基本デザインは共通だ。コンパスは本革仕様の「リミテッド」のみが導入される。純粋に価格だけを比べると、パトリオット スポーツの方が40万円も安い。
(webCG 曽宮)
日仏の幸せな結婚ルノー・コレオス プレミアム グラスルーフ……364万8000円
ルノー車に乗って、いつも感心するのは乗り心地の良さである。この「コレオス」も左に同じ。
日産の「エクストレイル」「デュアリス」とプラットフォームを共有するが、足腰の骨太感は、それらを大きく上回る。
荒れた路面を見事にいなし、高速巡航もどっしりラクラク。「快適SUV」、ここに極まる。
ルックスは、見ての通り無国籍というか多国籍というか、まぁ好き好きなんでしょうけど、ルノー言うところの「フレンチタッチ」?
日本においてはその希少さとも相まって、「分かる人には分かる」通(つう)な存在だ。乗ってる人が粋(いき)に見えるかは、……だけど。
(webCG こんどー)
→新春、輸入車チョイ乗りリポート【400〜600万円】はこちら
→新春、輸入車チョイ乗りリポート【600〜900万円】はこちら
→新春、輸入車チョイ乗りリポート【“超”高級クラス】はこちら

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
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