第37回:『2002年カンヌ国際広告祭 -動画編-』(その3)
2007.09.01 広告のススメ第37回:『2002年カンヌ国際広告祭 -動画編-』(その3)
フィルム部門で金銀銅、各1本づつ受賞
「TOYOTA CELICA&COROLLA」
2002 年のカンヌ国際広告祭、フィルム部門の受賞リストを見ると、応募本数は5059本。うちグランプリ1つ、金賞19本、銀賞31本、銅賞48本、合計99本という狭き門をくぐり抜け、トヨタは受賞にこぎつけたのである。内訳は、金賞と銅賞がセリカ、銀賞がカローラ。日本のクライアント1社で、金、銀、銅賞、各1本ずつ受賞した例は近年になく、喜ばしいことだ。ただし、どちらもアメリカとイギリスの広告代理店、サッチ&サッチが制作したものである。TOYOTAは取材に応じてくれたので、詳しくお伝えしよう。
セリカの戦略
セリカの戦略は、正真正銘のスポーツカー、乗る人に感動を与えてくれるクルマであることを強調し、若い男性を惹きつけるスタイリングやドライビングの信頼性を高め、トヨタブランドの若返りを目指した、と関係者は語ってくれた。
今回のキャンペーンには、3つの狙いがある。
1)広くセリカそのものを知ってもらう
2)セリカが本格的なスポーツカーであることを、男性顧客に納得させる
3)若い顧客を獲得する
作品:TOYOTA CELICA “Dog”
閑静な住宅地。1台の赤いセリカが停まっている。突然犬が疾走し、ゴチン! とクルマの後部に激突して、トボトボと家に帰る。停まっていても、速く走っているように見えるので、犬が追いかけていってぶつかったのだ。
字幕スーパー
「速そうに見えるのです」
「新しいセリカのアクションパッケージ」
「TOYOTA isthistoyota.com」
【セリカCM「Dog」】
TOYOTA CELICA “Dog”/USA
クリエイティブディレクター:Neal Foard/Doug Van Andel
コピーライター:Sherry Hawkins
アートディレクター:Verner Soler
プロダクション:Independent Media/Santa Monica
ディレクター:Chris Smith
エージェンシー:Saatchi&Saatchi/LA
(2003年3月15日)

金子 秀之
早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。
-
最終回:がんばる菜食主義者 2007.9.1 「Vegetarians Served Daily.」 アメリカのステーキレストラン「LONGHORN STEAKS」では、菜食主義者が給仕する……? 菜食主義者といっても、動物性タンパク質をまったく口にしない人もいれば、卵はOKとか、魚介類は食べるなど様々だ。とはいえ、わざわざステーキレストランで働くのだろうか。
-
第93回:アメリカで見られるアフリカの動物 2007.9.1 1670年、イギリス人によるアメリカ大陸への、最初の入植が行われた。当時のイギリス国王がチャールスII世であったことから、入植地はチャールスのラテン語名である“カロライナ”と名付けられ、729年に“North Carolina”と“South Carolina”の2州になった。
-
第92回:ランドローバー「大地のサンプル」 2007.9.1 自動車メーカー(ディーラー)のダイレクトメールといえば、クルマの小冊子やカタログや、オイル交換割引券が入っているもの。しかし、クロスカントリーモデルで有名なランドローバーのダイレクトメールには、同社ならではのユニークなアイテムがついていた。
-
第91回:“隙間”があれば大丈夫 2007.9.1 「カンヌ国際広告祭」に「Direct」と「Media」という新しい部門ができて、2004年で3年目をむかえた。このカテゴリーは、広告そのものを評価するのではない。媒体の使い方がユニークであるとか、出演した特定のタレントによってキャンペーンが予想以上の効果をあげたとか、販売促進につけた景品が面白いなど、広告に付随する効果を評価する賞である。
-
第90回:南アのフォルクスワーゲン「お別れ」キャンペーン 2007.9.1 新車では手に入らないクルマの広告キャンペーン!? フォルクスワーゲンのワンボックス「トランスポーター3」(T3Bus)の生産が終わった南アフリカで、なぜかT3Busの広告キャンペーンが行われた、そのワケは?
-
NEW
あの多田哲哉の自動車放談――三菱デリカミニTプレミアム DELIMARUパッケージ編
2026.6.5webCG Movies三菱の軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」が多くの人に支持される理由は、個性的なルックスだけなのか? トヨタでさまざまなクルマを開発してきた多田哲哉さんが、人気の秘密に迫る。 -
NEW
ホンダ・インサイト(FWD)【試乗記】
2026.6.5試乗記「ホンダ・インサイト」が電気自動車(BEV)として復活! ……というよりは中国工場製BEVにその名が与えられて日本にやってきた。さまざまな事情により、国内で販売されるのはわずか3000台のみ。日本人は“限定”に弱いとされるが、果たしてこの場合はどうか。 -
NEW
KTM 990 RC R(6MT)
2026.6.5JAIA輸入二輪車試乗会2026今年も開催された「JAIA輸入二輪車試乗会」より、魅惑のバイクを一挙紹介! 先陣を切るのは、この4月に発売されたばかりの「KTM 990 RC R」だ。オーストリアの雄が放つ最新鋭のスーパースポーツは、意外や“速さ”以外にも見どころの多い一台だった。 -
NEW
空冷の「スポーツスター」が復活!? ハーレーダビッドソンの定番商品はどんなバイクとなるのか
2026.6.5デイリーコラムハーレーダビッドソンが、一度は廃止した空冷の「スポーツスター」の復活を発表! 伝統の一台はなぜ絶版の憂き目にあい、そしてよみがえることとなったのか? ファンに愛される定番車種を刷新する難しさと、新型に課せられた使命、そして課題を考察した。 -
第290回:商用バンで砂漠を行く親子が向かうのは天国か地獄か 『シラート』
2026.6.4読んでますカー、観てますカー失踪した娘を探して親子はモロッコの砂漠へ。砂漠で開催されていたレイブパーティーが最高潮に達した頃、軍隊がやってきて中止させられる。親子が乗るFFの商用バンは次のパーティー会場にたどり着けるのか……。 -
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション(前編)
2026.6.4あの多田哲哉の自動車放談ひさびさに日本市場に戻ってきた、ホンダを代表するSUV「CR-V」。最新世代の仕上がりを、トヨタの車両開発者だった多田哲哉さんはどう評価する? まずは、ワインディングロードを走らせた第一印象から。