第148回:パッソで浦和レッズを見に行ってわかった!お気楽グルマの心地よさ
2004.07.23 小沢コージの勢いまかせ!第148回:パッソで浦和レッズを見に行ってわかった!お気楽グルマの心地よさ
■オラがチームを応援するダ!
というわけでお次はインプレッションをば。
たまたまチケット貰ったんで、トマト色の「トヨタ・パッソ」1リッターモデルでJリーグ最終戦を見てきました。「浦和レッズ」と「FC東京」との一戦。場所は埼玉スタジアム2002。
試合は結構面白かったんだけどね。内容というより「オラがチームを地元で応援」する気持ちがなんとなくわかりました。とにかく気楽なのよ。
スタジアムは住宅地から近いし、田舎っぽいうえ適度に空いてて、チャリンコ乗って子供連れで見に来てる人も多い。河原でビール飲みながら、草サッカーでも見てる感じ。それでいて試合のレベルが高いぶん楽しいという……おっと、話がそれちゃいましたね。
■お気楽さにつながる
さて、肝心のパッソだけど、高速、一般道の両方を往復してヒトコト。これは「大きな軽自動車」ですね。いい意味で。これまた凄くお気楽なクルマなのだ。さすがはダイハツ(パッソはトヨタだけど)、つまり軽メーカーがつくったクルマというべきか、ステアリングやエンジンのフィールが若干薄い。
おそらくコストの関係でタイヤなどにあまりお金をかけられなかったのと、エンジンは長距離乗ると、3気筒特有の味の薄さが見えてきちゃうからなんだろうけど、それでいてボディはそこそこ大きいし、しっかりしてるから、まさしくリッタカーと軽の中間ぐらいの手ごたえ。ある意味、理想的な“お買い物グルマ”だと思いました。
っていうか、味が薄いってのもまんざら悪いもんじゃない。ボディさえしっかりしていれば、それはお気楽さに繋がる。その昔とあるエンジニアが「本来、軽は800ccエンジンぐらいの方がバランスがとれる」と言ってたのを思い出しました。排気量が660ccしかないと、パワー出すのに回転数上げなきゃいけないんで、逆に非効率だというのだ。
つまり、今の1トンぐらいの車重のクルマには、800cc程度の排気量が合ってると。要するに「軽的つくりのリッタカー」、パッソ&ブーンはそういう感じよ。
デザイン的にも、適度にマッチョに膨らんでて、可愛さと力強さが共存してる。室内もヴィッツより短いボディなのに、ヴィッツより広い。リアシートの居住性やインテリアのモノ入れは軽のレベルを超えてて、まさに過不足なし。
なんかある種の“黄金率”みたいなのを感じましたね。「日本ではこれくらいでちょうどいいな……」、みたいな。もしやそれが当面のヒットの原因では?
そんな風に思ったお気楽サッカー観戦ドライブでした。
(文と写真=小沢コージ/2004年7月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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