ダイハツYRVターボ・パノラマパック(4AT)【ブリーフテスト】
ダイハツYRVターボ・パノラマパック(4AT) 2000.09.16 試乗記 ……161.2万円 総合評価……★★★スーパーカーを知らない世代に
「クルマは背が高くて広いのがキホン。ペッタンコのクルマは狭いからヤ」という、“スーパーカーを知らない世代”をターゲットに開発された、「走りのコンパクトバン」。ホットモデルのYRVターボは、900kg台のボディに2リッターNA並みの140psを発生する1.3リッター直4ターボを積むのだから、その速さは推して知るべし。
ガッチリとしたボディ、背高カーとは思えないシュアなハンドリング、コシがありつつしなやかな足まわりなど、ハードウェアの出来はとてもまっとう。
ただし、エアロパーツで武装されたコドモっぽい外観と、「背の高いスポーティカー」というコンセプトは、やはり30代以上(テスターのこと)にはチョットなじみにくい。
【概要】 どんなクルマ?
(シリーズ概要)
ダイハツが若者をターゲットに開発した走り指向のコンパクトバン。フロアパンおよび足まわりはストーリアと共通。エンジンは1リッター直3DOHC、DVVTと呼ばれる可変吸気バルブタイミング機構付きの1.3リッター直4DOHC、クラス最強の140psを誇る同1.3リッターターボがある。
(グレード概要)
パノラマパッケージは、最強モデルの1.3リッターターボFWD(前輪駆動)にのみ設定されるグレード。大型ガラスルーフ(固定式)、ルーフ後端のアンテナがセットで装着されるとともに、テールランプにクリアタイプのレンズが採用される。
【車内&荷室空間】 乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★★
グレーの樹脂パネルに丸形メーターが組み合わされたインパネは、イタリアンGT風(?)でちょっとカッコいい。ダッシュボード表面の処理も含めて、安っぽい感じがないのはGOOD。ステアリングホイールにシフトスイッチが備わるのはターボ・モデルのみ。
(前席)……★★★★
この手のクルマにしては着座位置は低めで、「走り」を意識しているのが分かる。フロントウィンドウからつながるガラスサンルーフのおかげで、コクピットの開放感は相当なもの。「ベンチシートの開放感とバケットシートの機能性を融合した」と謳う「バケットベンチシート」は、クッションが柔らかすぎてホールド性はいまいち。
(後席)……★★★
2人がゆったり座るのに充分な空間が確保されいており、着座位置が前席より75mm高いいため見晴らしもよい。ただし座面長およびバックレストは短めでかけ心地はいまひとつ。150mmの前後スライドおよび左右独立リクライニングが可能。
(荷室)……★★★
荷室は床が高いため容量はさほど大きくない。ただし、リアシートの座面を取り外し、バックレストを倒せば荷室を拡大でき、長尺物の積み込みも可能になる。
【ドライブフィール】 運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★★
クラス最強の140ps/6400rpm、18.0kgm/3200rpmを誇る1.3リッターターボユニットは、数値から想像されるほどピーキーではない。低回転域からリニアにトルクを立ち上げる。ターボモデルにコラムATしかないのは解せないが、ハンドル上のスイッチで変速できる「ステアシフト」(ターボのみの設定)の反応はなかなか鋭くて楽しい。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★
ダイハツが「ヨーロピアンチューンド・サスペンション」(笑)、と呼ぶ足まわりは、ダンピングの効いたシャキっとした乗り味でありながら、乗り心地も悪くなく好印象。ハンドリングはシュアで、1.5m超のトールボディを感じさせない。ただしホンキで飛ばすと若干の腰高感は否めない。
(写真=郡大二郎/エンジン、後席、リアビュー=小河原 認)
【テストデータ】
報告者 :NAVI編集部 河西啓介
テスト日 :2000年9月5日
テスト車の形態 :広報車
テスト車の年式 :2000年型
テスト車の走行距離 :1210km
タイヤ :(前)175/60R14 79H/(後)同じ(いずれもブリヂストン Potenza RE88)
オプション装備 :キーフリーシステム、SRSカーテンシールド&サイドエアバッグ、ダイナミックサポートヘッドレスト、シートリフター(合計11.3万円)
テスト形態 :ロードインプレッション(プレス向け試乗会)
走行状態 :市街地(6):山岳路(4)
走行距離 :?
使用燃料:?
参考燃費 :?
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河西 啓介
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