第33回「マツダ・アクセラスポーツ/アクセラハイブリッド」
2014.01.24 水野和敏的視点FRを思わせるボディープロポーション
今回の「水野和敏的視点」は、「マツダ・アクセラスポーツ」と「同アクセラハイブリッド」を取り上げます。
「マツダ・アテンザ」と「デミオ」の間を埋めるアクセラシリーズ。昨2013年の秋に、モデルチェンジを果たしました。5ドアハッチのアクセラスポーツと、4ドアセダンの「アクセラセダン」、そして、トヨタ由来のハイブリッドシステムを採用したことで話題になった、同じく4ドアセダンのアクセラハイブリッドがラインナップされます。
テスト車のアクセラスポーツは、2リッター直4のガソリンエンジンを積んだ「20Sツーリング Lパッケージ」。248万8500円。アクセラスポーツの中では、2.2リッターディーゼル搭載の「XD(クロスディー)」に次ぐ上級グレードです。
総じて独自のスタイリングで評価を得てきた最近のマツダ車ですが、アクセラスポーツはどうでしょう? 遠目にフォルムを眺めてみると……、ロングノーズ・ショートデッキの、ややFR車っぽいカタチ、つまりごく自然にバランスを取ろうとするプロポーションになっています。
振り返れば1980年代に量産車のほとんどがFRからFF、つまり「フロントエンジン・後輪駆動」から「フロントエンジン・前輪駆動」に切り替わったころから、FF車は「エンジンを横置きにして、プロペラシャフトを持たないおかげで、室内空間やトランクを広く取れる」ということを前面に押し出してきました。
ところがFF化によって、エンジンやトランスミッションなどの重量が車両前部に集中したために、前後の重量バランスが悪くなったばかりか、左右の重量バランスまでもが悪くなってしまいました。
その結果、ハンドリングや乗り心地、音振動、ドライビングポジションなどにしわ寄せが生じましたが、いうなればそれをカバーするために、室内の広さや足元の広さに目を向けさせ、空間効率のよさを強調してきたのが、従来のFF車のデザインプロポーションの主流であったといえます。
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