CAR NAVIGATION SYSTEM | Column
楽ナビかサイバーかユーザーの立場で語るカロナビ比較論
2018.12.03
Gear Up! 2019 Winter
![]() |
6月に8V型サイバーナビを購入した筆者、その時点では楽ナビは視野になかったが、この秋9V型が出たとなると心は穏やかではない。微妙な立ち位置の両モデル。今ならどちらを選ぶ?
![]() |
サイバーナビを付けた!
私事だが、2018年6月に「トヨタ・プリウスPHV GRスポーツ」を購入したときに、発売されたばかりのサイバーナビ(以下サイバー)を装着した。選択肢はいくつかあった。条件は大画面であること、ドライブレコーダーと連携すること、測位性能や案内性能に優れていること、音楽の音質がよいこと、であった。プリウスPHVは9インチナビに対応しており、もちろん9インチナビを付けたかったのだが、該当する機種が少なく、上記の条件に合うものはなかった。ディーラー純正に9インチはあったが、高価格だし性能がイマイチ(そう)だったので除外した。そもそもこの車のユーザーならメーカー純正を選ぶのが普通である。なにしろ、縦長11.6インチの大画面は未来を感じさせるし、先進的なT-Connectサービスも付属する。でも、市販ナビをリポートする立場にある筆者が純正を選んでどうする。超魅力的な純正ナビに背を向け、あえてナビなし仕様を発注したのだった。
9インチに適当なものがなければ8インチに目を向けるしかない。このフィールドは結構粒ぞろい。三菱NR-MZ300PREMI、ケンウッドMDV-M805Lなどが手招きする。音がハンパないですよ、こちらはTYPE-Z譲りのハイレスポンスで価格も安いですよ、こんな甘い誘惑を振り切ってサイバーCL902-Mを選んだのは、やはりダントツな測位性能を持っていることを経験的に知っていたからだ。この性能の善しあしは筆者にとってナビの価値を計る最大の尺度なのである。もうひとつ、モニターが唯一XGAであることもサイバーを後押しした。どうせ買うならVGAより高精細なXGAのほうがいいに決まっている。
購入したモデルは型番にMが付くことからもわかるように、マルチドライブアシストユニット付きである。わざわざ高いモデルにしたのは、実際のドライブでこれがどう機能するか知りたかったのが第一だが、MAユニットはドライブレコーダー機能を持っているしスマートループを利用する際に必要な通信モジュールも同梱(どうこん)されるので、どちらも同時購入を考えるならMA付きモデルを選んだほうが割安感がある。なにせ別々に買えばナビ連動型の単品ドライブレコーダーND-DVR1で2万円(注:今ならVRECDS600が約2万1000円)、通信モジュールで2万5000円で計4万5000円。同じ機能が内蔵され、便利な運転支援機能も付いて6万円なら誰もがMAユニット付きを選ぶだろう。うまい価格設定である。
-
NEW
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】
2025.9.8試乗記「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。 -
NEW
第318回:種の多様性
2025.9.8カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。 -
NEW
商用車という名の国民車! 「トヨタ・ハイエース」はなぜ大人気なのか?
2025.9.8デイリーコラムメジャーな商用車でありながら、夏のアウトドアや車中泊シーンでも多く見られる「ハイエース」。もはや“社会的インフラ車”ともいえる、同車の商品力の高さとは? 海外での反応も含め、事情に詳しい工藤貴宏がリポートする。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか? -
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】
2025.9.6試乗記空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。 -
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。