トヨタの新型高級ワゴン「グランエース」がデビュー
2019.11.25 自動車ニュース![]() |
トヨタ自動車は2019年11月25日、新型フルサイズワゴン「グランエース」を発表した。同年12月16日に販売を開始する。
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6人乗りと8人乗りをラインナップ
グランエースは、2019年10月の東京モーターショーで初公開された新型ワゴン。既存の「アルファード」「ヴェルファイア」を超える多人数乗用車と位置付けられており、主に宿泊業・観光業における送迎や要人の移動といったニーズに応えることになる。
ボディーサイズは、全長×全幅×全高=5300×1970×1990mmで、ホイールベースは3210mm。エクステリアは金属調加飾を用いた押し出しの強いフロントまわりが特徴で、ボディー下端の金属調モール、L字型のリアコンビランプおよびガーニッシュなどで風格と上質感が演出される。
室内のバリエーションは、3列6人乗り仕様と4列8人乗り仕様の2タイプ(ともに各列2人ずつ着座)。6人乗り仕様の2列目と3列目は「エグゼクティブパワーシート」と名付けられた本革仕立ての大型専用キャプテンシートになっており、それぞれに電動の調節機構およびオットマン、ロングスライド機構、快適温熱シート、格納式テーブルが備わる。
8人乗り仕様は、2列目のみエグゼクティブパワーシート。3列目は操作が手動式になる「リラックスキャプテンシート」で、4列目にはワンタッチで座面が跳ね上がる60:40分割式チップアップシートを採用。乗車する人数や積載する手荷物にフレキシブルに対応できるのが特徴である。乗り込みやすさに配慮したスライドドアの開口幅は1000mmが確保されており、コックピットおよびキャビンのところどころに金属調または木目調の加飾を用いることで上質さが追求されている。
パワーユニットは2.8リッターのクリーンディーゼル「1GD」のみで、トランスミッションは6段AT。駆動方式はFRで、カタログモデルの17インチホイール装着車で最小回転半径5.6mという、取り回しのよさがセリングポイントとなっている。足まわりはフロントがマクファーソンストラット式、リアが新開発のトレーリングリンク車軸式。高剛性ボディーや徹底した防振・遮音対策と相まって、高級ワゴンにふさわしい快適な乗り心地を実現したとアピールされる。スマートフォンと連携可能なディスプレイオーディオや車載通信機DCMも標準装備。さまざまなオンラインサービスが提供される。
安全面については、歩行者(昼夜)や自転車の運転者(昼間)を検知対象とした先進の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。駐車場での後退時に左右から接近する車両との衝突を防止するリアクロストラフィックオートブレーキや、後方の様子をカメラで映し出すデジタルインナーミラーも備わる。
ラインナップと価格は以下の通り。
- グランエース プレミアム(6人乗り仕様):650万円
- グランエースG(8人乗り仕様):620万円
生産を担うのはトヨタ車体のいなべ工場で、年間の目標販売台数は600台となっている。
(webCG)